【安田記念】6年連続で前走ヴィクトリアマイル組が連対 フィアスプライドに好機到来
フィアスプライドがマイル戦線の頂点へ
安田記念のデータをまとめてみよう。 【好走率アップ】 A「美浦所属」 B「牝馬」 C「4歳馬」 D「前走GⅠ、または海外(日本馬)」 E「前走0.3秒以上差で勝利、または秒差なし負け」 【好走率ダウン】 F「前走マイラーズC」 G「前走5番人気以下」※前走海外除く 【勝ち馬なし】 H「7歳馬」 I「前走逃げ」 【連対馬なし】 J「海外所属馬」 K「8歳馬」 今回5つあるプラスデータのうち、最多となる3つを持つのがヴィクトリアマイル2着のフィアスプライド。牝馬で連対した8頭中7頭がヴィクトリアマイル組で、しかも6年連続でここから連対馬が出ている。 ヴィクトリアマイル組は1着馬と比べると2着馬の好走率が悪いのは気になるが、今年はデータ上、牡馬で特に気になる馬も見当たらず、牝馬の快進撃は続くとみたい。 今回は牝馬の登録は2頭だけ。もう1頭のナミュールはプラスデータが2つ、マイナスデータはなし。これも今回のメンバーでは優秀。どちらかが連に絡む確率は高いだろう。 牡馬、セン馬ではエルトンバローズが面白そう。今回のメンバーで海外帰りの日本馬はこの馬だけ。2年連続でヴィクトリアマイル組と海外帰り組のワンツーで決まっており、ヴィクトリアマイル組が本命なら相手として入れておかなくてはならないだろう。プラスデータが2つ、マイナスデータなしと、データ上でも優秀な1頭だ。 レッドモンレーヴもプラスデータが2つ、マイナスデータなし。ヴィクトリアマイルの次に連対馬が多く出ている京王杯SC組なので、これも入れておきたい。 最後にパラレルヴィジョン。騎乗予定のC.ルメール騎手はこのレースの連対率が50%、複勝率は75%。プラスデータはA「美浦所属」だけもマイナスデータを持っていないので、データ的にも悪くない。 ◎フィアスプライド ○ナミュール ▲エルトンバローズ △レッドモンレーヴ ×パラレルヴィジョン 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 先週の日本ダービーはスト情報があってやきもきさせられましたが、無事開催されて何よりです。専門紙在籍時にも、春闘や馬インフルエンザで出馬表が発表されず、待ちぼうけを食らった苦い記憶があります。帰る時間が12時を過ぎるのもキツかった(朝は5時起き)ですが、それより発表待ちの時間に、何もすることがなかったのがキツかったです。
門田光生