湯川れい子、萩原健太が語る『MIND GAMES』とジョン・レノン 『傑作「MIND GAMES」とジョン・レノンの真実』公開収録イベント
イベント後半には、湯川も交えてトークを展開。ザ・ビートルズが1966年に日本武道館コンサートのため初来日した時に取材を行った湯川。当時の一眼カメラで撮ったモノクロ写真が公開されたのだが、“取材した”という証明の写真を撮る際、ポール・マッカートニーがその場を仕切り、「誰と一緒に撮りたい?」と聞かれ、湯川が「リンゴ・スターと撮りたい!」とリクエストすると、ポールがジョージ・ハリスンに「撮ってあげなよ」と促し、ジョージが撮影するに至ったという貴重なエピソードを明かした。 湯川にも『MIND GAMES』の印象を聞いたのだが、「(リリース当時は)このアルバムのことを全然好きじゃなかった」と明かす。「ジョンがなぜあんなにもヨーコに影響を受けるのがわからなかった」とも言うのだが、後にヨーコと親交を持つようになり「あの当時のジョンは不安定でお酒やドラッグに依存していて、(ヨーコは)偉大な存在なんだと分かるようになった」とのこと。 ジョンと愛人関係にあったメイ・パンにインタビューした際のエピソードも。ヨーコは、ジョンがメイ・パンと『MIND GAMES』の宣伝に出ることを「メイ・パンさんにジョンのことを頼んで送り出した」と言っていたそう。しかしメイ・パンは「ヨーコからそんなことは頼まれていない。2人の意思で行動したんだ」と言っていたと、複雑な男女の思いが交差していたことが明かされた。 また、湯川はジョンから聞いた話として、FBIや米政府から疎まれていた1970年当時、ジョンがエルヴィス・プレスリーに電話し、自身にまつわる米政府とFBIの動きを止めてもらえないかとエルヴィス頼んだというエピソードも明かした。<イベント概要> ■イベント名:ニッポン放送開局70周年 imagine studio20周年記念『傑作「MIND GAMES」とジョン・レノンの真実』 ■開催日時:2024年7月20日(土) ■会場:ニッポン放送イマジンスタジオ(千代田区有楽町1-9-3 地下2階) ■出演者:湯川れい子(音楽評論家、作詞家)、萩原健太(音楽評論家)/上柳昌彦(司会)