福島県警本部 わいせつ疑い巡査長逮捕 郡山北署本宮分庁舎所属 10代女性被害
■県警警察官による不同意わいせつ容疑事件の経緯 ▼5月19日 勤務明けで休日だった巡査長が郡山市の商業施設を訪れ、午後4時40分ごろ、買い物していた10代女性に近づき、偶然を装って尻をもむなどわいせつな行為をした疑い ▼5月20日 10代女性が郡山署に被害を届け出る。県警が捜査着手 ▼6月8日 商業施設の防犯カメラに写っていた容疑者とよく似た男が再来店したと、施設関係者から通報を受ける。郡山署の警察官が任意で事情聴取。巡査長はおおむね関与を認める ▼6月27日 所要の捜査で容疑を裏付けたとして県警本部刑事総務課が午前8時ごろ、巡査長の男を不同意わいせつ容疑で逮捕 ■首席監察官「一般人と同じ対応」 事件概要を説明した七海暢一首席監察官の一問一答は次の通り。 ―鹿児島県警が一連の不祥事で警察庁の特別監察を受ける事態となり、警察組織に国民の厳しい目が向けられている。こうした状況を勘案しての対応か。
「全くない。一般人でも同じような対応になると思う。極めて重い罪なので通常逮捕した」 ―任意捜査ではなく逮捕したのはなぜか。 「警察官だから、一般人だから、ということではなく、事案の悪質性、重大性などを総合的に判断し、逮捕という判断に至った」 ―2022(令和4)年に(原発事故)被災地をパトロール中の警察官が空き家から女性用下着などを盗んだ事件では逮捕せず、匿名公表だった。 「当時の判断については、直接タッチしていないので分からない。今回の不同意わいせつは大変悪質な犯罪なので強制捜査という判断に至った」 ■住民から失望の声 郡山北署本宮分庁舎管内の住民からは失望の声が上がった。本宮市の無職堀内宣秀さん(80)は「地域を守る警察官が罪を犯して逮捕されるなんてとんでもない」と語気を強め、「二度と同じようなことが起こらないよう、しっかりと対策してほしい」と求めた。