雪舞う中、夜空焦がす炎に幸せ願う 国重要無形民俗文化財「三島のサイノカミ」 福島県三島町
国重要無形民俗文化財に指定されている「三島のサイノカミ」は15日、三島町内の各地で行われた。町民らが炎を囲みながら、新年の幸せを願った。 小正月に神社や空き地、田んぼなどで御神木を燃やす伝統行事で、木の大きさや立て方などは地区ごとに異なる。このうち宮下地区は三島神社で行った。竹で作った枠に高さ約10メートルの御神木を立て、枠の中に古い神棚などを詰めてスギの葉で覆った。 雪の舞う中で火がともされると、御神木がゆっくりと燃え上がった。住民らは夜空を焦がす炎にさまざまな願いを託していた。