いつも外食先で白米ではなく「麦ごはん」を選ぶ妻。白米より価格が高いですが、本当に「健康によい」のでしょうか?
健康のために、白米ではなく麦ごはんを選んで食べているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 麦ごはんには大麦が含まれているため何となく健康に良さそうというイメージを持っているものの、具体的にどのくらい栄養価が高いのかを知っている方は少ないかもしれません。実際に健康にいいのであれば、麦ごはんではなく白米のほうが一般的なのはなぜなのか不思議に思う方も多いでしょう。 この記事では、日本において大麦の価値がどのように変化してきたのか、栄養価の高さは白米と比べてどの程度違うのかご紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
大麦は今より昔のほうが価値のある食べ物と認識されていた
日本人は昔から麦ごはんを食べていました。麦ごはんに含まれる大麦は、日本には紀元前300年頃に渡ってきた作物といわれています。 天下統一で有名な徳川家康は、健康オタクで大麦愛好家だったと伝えられており、73歳という長寿でした。大麦は健康的な価値があるものとして食べられてきたのです。 明治時代に大麦は米の3倍の面積で栽培されていました。それ程までに多く消費されていた大麦ですが、日本で価値が低くなってしまったのは、大麦が「貧乏食」という印象になってしまったことも原因といわれています。 1950年に米の価格が上昇していた際、池田勇人蔵相が参議院予算委員会で「所得の少ない方は麦、所得の多い方はコメを食うというような経済原則に沿ったほうへ持っていきたい」と発言しました。この発言によって「大麦は貧乏な人が食べるもの」という印象が付いてしまったようです。 1960年時点では、日本人の大麦の年間消費量は一人当たり約8キログラムでしたが、2010年には200グラムまで減少しています。
大麦は白米よりも価格が高い傾向がある
大麦は白米よりも価格が高い傾向があります。インターネット通販サイトで確認したところ、大麦と白米の10キログラムあたりの相場価格は下記の通りです。 ・大麦 2880円(税込み) ・白米 2580円(税込み) 大麦は白米よりも10キログラムで300円程高くなっています。麦ごはんは大麦と白米と混ぜて炊くことが一般的なため、その場合は大麦のみを炊くよりも価格差は少なくなるでしょう。 値段は商品や購入する場所によって異なるため、あくまで例として参考にしてください。