バフェット氏の保有するBofA株、残り340億ドル相当は純粋な利益
(ブルームバーグ): 米資産家ウォーレン・バフェット氏は保有するバンク・オブ・アメリカ(BofA)株を売却し続けた結果、今では投資コストを回収し、残る340億ドル(約4兆8500億円)相当の持ち分は純粋な利益となった。
19日の届け出によると、バフェット氏率いる投資保険会社バークシャー・ハサウェイは今週、一連の取引で8億9600万ドル相当の株式を売却した。これにより、7月中旬以降の株式売却収入と2011年以降に得た配当金の合計額は、バークシャーが米銀2位のBofAの株式保有のために費やした146億ドルを上回る計算となった。
バフェット氏(94)は、11年にBofAに50億ドル出資し、同行の優先株とワラントを取得。BofAが配当を増額したのを受け、優先株とワラントを6年後に普通株に転換した。同氏の投資期間中、株価は数倍に値上がりした。
ブルームバーグが計算したバフェット氏の利益には、税金の影響は含まれない。バークシャーにコメントを求めたが返答はなかった。
バークシャーのBofA株保有比率は、取引内容の公表が数日以内に必要とされる10%の基準を近く下回る可能性がある。この水準を下回れば、バフェット氏は取引内容開示を数週間待つ可能性がある。通常は四半期ごとに概略のみを公表する。
原題:Buffett’s Remaining $34 Billion BofA Stake Is Now Pure Profit(抜粋)
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Alexandre Rajbhandari, Katherine Doherty