巨人わずか5日で散った「メークドラマ再現」の夢 オリックスに同一カード3連敗…阿部監督「4番が打てば勝つ」主砲・岡本に奮起促し
あの9連打は何だったのか―。巨人は9日のオリックス戦(東京ドーム)で、3戦連続の零封を逃れるのがやっとの同一カード3連敗。3位に後退し、28年ぶり「メークドラマ」再現の機運はわずか5日でしぼんだ。 【写真】タイムリーを浴び、さえない表情の巨人・菅野智之 前日8日は高卒2年目の齋藤響介投手(19)に、この日は初登板の佐藤一磨投手(23)にと2戦連続でプロ初勝利を献上。データが少ない相手とはいえ、球団関係者は「今の打線はそういう次元ではない。とにかく打てない」と頭を抱える。 4日のロッテ戦(同)では18得点の大勝。3回に見せた9者連続安打の猛攻は、メークドラマが始まった1996年7月9日の広島戦以来とあって、懸案の貧打解消とともに快進撃が始まるかと期待が高まったが、短い夢に終わった。96年は9連打の勝利以降、68試合で41勝17敗と大きく勝ち越し、3連敗が一度もないまま優勝したが、今回は次のカードであっさり3連敗。阿部監督は「4番が打てば勝つ。これが野球だと思う」と、3戦とも無安打に終わった岡本に奮起を促した。 (塚沢健太郎)