「文化交流絶やさない」 戦時下、日本語試験再開へ
【キーウ共同】ウクライナで新型コロナウイルス禍やロシアの侵攻によって2019年を最後に中断していた日本語能力試験が来月、再開される。首都キーウ(キエフ)にある「ウクライナ・日本センター」が運営を担い、カテリーナ・ルゴフスカ所長(45)は「戦時下の今こそ、文化交流を絶やしてはならない」と意気込んでいる。 同センターは両国の相互理解促進のため、03年にキーウ工科大に設置された。06年からは国際協力機構(JICA)が、11年以降は国際交流基金が運営を支援してきた。 ウクライナで大学以外に日本語を学べる数少ない機関の一つで、レベル別の日本語授業や生け花、書道などの文化講座を開講する。現在は教師17人、スタッフ7人で運営。日本語、文化コースにそれぞれ200人、100人の受講者がいる。 12月の日本語能力試験は防空警報で試験が中断するのを避けるため、地下シェルターを確保し、受験者を100人に絞って行う。