平気で「サプリメントを飲む人」が知らない怖すぎる真実 実は「サプリが原因で起こる健康被害」は決して少なくないのです。あなたが飲んでるサプリは大丈夫?
この誤解をしてしまうのは、彼だけとは私には思えません。 痛烈な疑問を抱いた私は、そのサプリメントを出しているメーカーに抗議文を出しましたが、結局返事はありませんでした。 ■「サプリメントで起こる健康被害」は決して少なくない 飲む側の問題もあります。 サプリメントは医薬品ではありません。飲む側は「医薬品でないから安心」と思ってしまい、危機感を持ちません。 すると、飲んでみて効果が出なかったら余計に飲んでしまう、あるいは、もともとコレステロールの治療をして処方薬を飲んでいるのにサプリメントと「飲み合わせ」をしてしまうなどといった「危険な飲み方」を平気でしてしまうケースが起こりえます。
友人のように「サプリメントを飲んでいるから」と安心して、適切な治療のタイミングを失うこともサプリメントの問題点です。 そして、もっと怖いのは健康被害が生じても実態が不明ということです。 たとえば、サプリメントを飲んで何らかの不調が生じたとしても、「サプリメントが原因でこうなった」とは、なかなか思わないものです。 しかし、表面化していないだけで、「サプリメントで健康被害が生じた例」は実際には少なくありません。
今年4月12日の毎日新聞の記事によると、消費者庁はサプリメントの一種である「機能性表示食品」(前回記事:【「紅麹問題」で再浮上、サプリは本当に安全なのか?】参照)の6795製品の緊急点検をした結果、18製品で計117件の健康被害情報が寄せられたと発表しています。 多くは軽症だったそうですが、入院したケースもあったそうです。 これはもちろん、「サプリメント自体の問題」もあったのでしょうが、「飲む側の問題」もないとはいえないはずです。
■サプリメントの利用にはもっと慎重になるべき 厚生労働省や消費者庁も、サプリメントの飲み方については口を酸っぱくして注意喚起しているのに、どうしてもこういう事故が起こるのです。 私たちは、サプリメントの利用にはもっと慎重になるべきではないでしょうか。 今回、「紅麹コレステヘルプ」により健康被害の生じた方には心よりお見舞い申し上げ、またお亡くなりになった方には心からの哀悼の意を表します。 このような事故が起こったことは残念でなりませんが、今回のことは私たちに「大きな教訓」を与えてくれたと思っています。