フィリピン残留日本人2世「アカヒジ・サムエルさん」に就籍許可 日本国籍を回復
戦前、フィリピンに移り住んだ県出身の父親をもち、戦後79年間「無国籍」で生きた残留日本人2世の男性に、日本国籍の回復が許可されました。 【写真を見る】フィリピン残留日本人2世「アカヒジ・サムエルさん」に就籍許可 日本国籍を回復 フィリピン・パラワン州に住むアカヒジ・サムエルさん(82)は、沖縄出身の父親と現地の女性との間に生まれましたが、父親が反日ゲリラによって殺害されたため、戦後79年間無国籍で生きてきました。 サムエルさんは去年、うるま市平安座地区の香村(かむら)家の家系図に父親と思われる名前が見つかったことなどから、那覇家庭裁判所に日本国籍の回復を申し立てていましたが、今月12日付けで「香村サムエル」として裁判所の許可がおりました。 多くの残留日本人が高齢化するなか、就籍に必要な資料が残っていない場合も多く、去年サムエルさんとともに沖縄を訪れた残留日本人2世のカナシロ・ロサさん(81)は、国籍回復の申し立てがまだできていません。
琉球放送