解散?総裁再選?打開策は…内閣支持率“最低”19.1% 党内から“岸田退陣論”も
■党内から“退陣論”総理は?
不穏な動きは、それだけではありません。党内からも公然と“退陣論”が出始めました。 自民党 斎藤洋明衆院議員(16日) 「リーダーの責任ということも、私は大いに議論されるべきだと。岸田総裁は岸田総裁のお考えのもとに今頑張っておられますが、こういう状況に至った責任は最終的に誰かが取らなければいけない」 立憲民主党 青柳陽一郎衆院議員 「自民党麻生派議員、昨日パーティーをしたそうですけれども、退陣論を言っている。もう政権末期ではないですか」 「もう政権末期では」この問いに岸田総理は…。 岸田文雄総理大臣 「様々な声が党の内外からある。このことは謙虚に受け止めなければならない。自分自身としてどうあるべきなのか、どういった責任を果たしていくべきなのか、しっかりと考えていきたい」
■維新“問責決議案”提出を検討
日本維新の会は、岸田総理大臣に対する問責決議案を参議院で提出する方向で検討に入ったことが分かりました。旧文通費の改革をめぐり、自民党が消極姿勢だと批判を強めていました。
■党内は“退陣論”も…危機感は
政治部官邸キャップ、千々岩森生記者に聞きます。 (Q.日本維新の会は、衆議院では政治資金規正法の改正案に賛成に回りましたが、参議院で岸田総理に問責決議案を提出する方向です。これは岸田総理にとっては痛いですか) 千々岩森生記者 「政治資金規正法の改正案では、自民党がすったもんだして提出。ようやく与党の公明党が乗ってくれた。そして野党も維新が乗ってくれた。衆議院通過の時点で、官邸には安堵感もありましたが、参議院に移って維新が反対に回りそうだと。これは本当に誤算だと思います」 (Q.公明党が賛成すれば法案は成立するという見通しは変わりませんか) 千々岩森生記者 「数という意味では見通しは立っています」 (Q.政権支持率はとうとう20%を切りました。自民党内の危機感はどうですか) 千々岩森生記者 「党内から公然と退陣論も上がっています。自民党にとっては、内閣支持率が2割を切ったことよりも『政権交代を期待』する声が、2カ月続けて5割前後に達したことの方が切実です。これまでにない危機感が党内に漂いはじめているようです。これまでは『顔さえ変えれば、次の選挙に勝てる』という、ある意味で高をくくっていた側面もありましたが『もう顔を変えても勝てないのではないか』という、より深刻な危機感となっています」