災害に備え「3万円」の防災セットを購入したいけど、夫に「そこまでお金かけなくても…」と言われた! これって無駄な出費なの? 自分でできる“防災対策”もあわせて解説
今夏は、猛暑とともに台風や地震といった災害に悩まされた季節でもありました。近年では線状降水帯が発生する回数が増えており、台風でなくても猛烈な雨が頻繁に降り、農作物や道路などに被害がおよんでいます。 こうした状況を考慮して、防災セットの購入を検討する人もいるでしょう。しかし、家族間では「普段から使わないものにお金をかけたくない」と意見が食い違う場合もあるかもしれません。 本記事では、防災リスクに備える支出の必要性や、防災セットを購入する代わりに自分で用意できる防災対策などを解説します。今後の防災意識を高めたい人は、ぜひ参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
防災セットの価格
防災セットにはさまざまなものがあり、価格帯も商品によって異なります。シートやブランケット、綿棒、什器といったものを中心に構成されている防災セットは、5000円程度のものをはじめ1万円以下で購入できるものもあります。 一方で、コンパクトラジオやシュラフ、モバイルバッテリーといったものが備わっている防災セットは、2万円程度のものをはじめ数万円かかる場合があります。 また、何人用のセットなのかを確認しておくことも大切です。1人暮らしなら1人用でじゅうぶんですが、家族がいる場合は2人用や家族用のセットを購入したり、複数個の防災セットを購入したりする必要があります。家族構成によっても、防災セットにかかる費用は変わってくるのです。
防災セットは買っておくべき?
防災セットは、必要であれば購入しておくと安心です。特に災害のリスクがあるような海沿いの地域の人や、避難対象になりやすい地域に住んでいる人は、備えを用意しておいたほうが安心でしょう。 ただし、防災セットでなくても自身で日頃から備えを用意しているのであれば、別途購入する必要はないでしょう。日頃から備えているものに加えて防災セットを購入すると、避難時に余計な荷物が増える可能性があります。 また、防災セットは「もしものとき」に備えるものです。大量に買って用意しておくものではありません。日常生活を通じて災害への備えができているのであれば、わざわざ防災セットにお金をかけなくてもいいのです。