UUUMとANYCOLOR、カバーが誹謗中傷対策の“分科会”設置 ヒカキン&ときのそらがコメント、警視庁や総務省も後援
(一社)クリエイターエコノミー協会は22日、同協会が昨年設立した「誹謗中傷対策検討会」において新たに「検討分科会」を設置したと発表した。分科会は協会理事を務めるUUUMと、VTuberプロダクションを運営するANYCOLOR、カバーの3社で構成され、同日に行われた発表会見には各社担当者が出席した。 【画像】賛同を行った12の関連会社 「誹謗中傷対策検討会」はクリエイターエコノミー協会主導のもと、グーグルとnote、UUUM、ANYCOLOR、カバーらによって2023年に構成された組織として、プラットフォーマーとクリエイターそれぞれの立場から意見を交換し、ともに誹謗中傷をはじめとした社会問題の解決を目指している。 昨年6月の設立以降、誹謗中傷対策としてキャンペーンを通じた啓発活動やパネルディスカッションに取り組んできたと説明したものの「明確な悪意がある加害者に対しては、これらの活動だけでは不十分である」という課題の解決には至らなかったと説明しつつ、解決の糸口として、多方面により柔軟な提言を行うべく、分科会の設置に踏み切ったとした。 本分科会には構成3社の他にも関連企業12社と、総務省、警視庁刑事部、一般社団法人セーファーインターネット協会、一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構、弁護士法人Authense法律事務所、弁護士法人GVA法律事務所による後援も行われていると発表。損害賠償請求や警察との連携など、具体的な誹謗中傷への取り組みについても紹介した。 分科会の設置に際し、構成社や各後援の代表者からのコメントが公開されているほか、クリエイターからはYoutuberのHIKAKINさん、VTuberのときのそらさんからのコメントも寄せられている。
構成社所属クリエイターからのコメント
■HIKAKIN(UUUM所属 動画クリエイター) クリエイターエコノミー協会は民間主導の取り組みではありますが、行政や民間のこれだけ多くの企業や団体が賛同もしくは後援してくれている状況は、とても心強いです。ネットにおける誹謗中傷の深刻化に伴い、多くの関係者が対策に向けて動いている中で、今回のような取り組みの輪がもっと大きくなり、より多くの方々に知っていただけると嬉しいです。最後に、クリエイターエコノミー協会の取り組みを通じて、クリエイターだけでなく、エンターテイメントに関わる皆さんがより安心して活動ができるようになることに期待したいと思います。 ■ときのそら(ホロライブプロダクション所属) 活動をはじめた当初からたくさんの言葉を投げかけられました。そのほとんどが優しい言葉です。でも中には傷つく言葉もあり、わたし自身、涙をこらえながら活動することもあります。長く活動していてもその気持ちに慣れることは簡単ではありません。言葉は思っているより強く相手に届きます。SNSでの誹謗中傷がなくなることを心から願っています。みんな、相手のことを思い優しい気持ちでSNSを使ってくれたらうれしいです。また、これからも希望のある対策が増えていくと良いなと思っています。