【はやくも激レア確定!?】エンジンだけでも買い! 世界唯一のロータリーエンジン車「マツダMX-30ロータリーEV」『小沢コージの遊べるクルマ』
軽量・コンパクトさがハンパないからEV版とスペース性は全く変わらず!
MX-30 ロータリーEVと新ロータリー8Cがすごいのは圧倒的スペース性。大抵既存EVにエンジンを載せたら室内やラゲッジにハミ出すがそれは一切ナシ。既存の2L直4用エンジンルーム内に薄型830cc・1ローターエンジンと発電用ジェネレーター、駆動モーターを搭載でき、電池もEV版の半分。 なので大人5人が乗れる乗客スペースはもちろん366Lのラゲッジ容量は全く変わらず。それでいてモーター出力は145PSから170PSにアップし、トルクは微妙に落ちたけれど加速力は向上!
ロータリーの聖地ヒロシマでは効率的手作りで8Cが生まれている
1967年に世界初の量産ロータリー10A搭載のコスモスポーツが誕生。その10Aを74年から作り続けている聖地、マツダ本社工場のロータリー生産ラインで今も新作8Cは作られる。 発電専用のためパワーより効率重視で、量産初の1ローターレイアウトで排気量は大きめの830cc。エンジン単体のパワー&トルクは53kW&112Nmと低めだが2000~3000rpmで効率よく回る。 何より現場を見て驚くのは効率的なコンピュータ制御の切削加工と職人的組立技術の融合。手作業がすごい!
おしゃれと個性のフリースタイルドアは実はモノが載せやすく開放感もすごい
日本ではなじみの薄いMX-30の両側フリースタイル(観音開き)ドア。確かにフロントドアを開けないとリアドアが開けられなかったり、一見お尻から入るような導線に違和感を覚える人もいる。 だが実はセンターピラー(柱)がない分ドア開口部は広い。 なおかつリア席にモノが載せやすいなど利便性も高い。またリアの背の高さが抑えられているなどスタイル的メリットも充分。 オマケにMX-30はコルク素材やフェルト生地など内装も凝っていておしゃれ!
■マツダ「MX-30 ロータリーEV」スペック マツダMX-30 ロータリーEV ¥4,235,000~ ●全長×全幅×全高=4,395×1,795×1,595㎜ ●エンジン=水冷1ローター ●総排気量=830㏄ ●エンジン最高出力=53kW(72PS)/4,500rpm ●エンジン最大トルク=112N・m(11.4kgm)/4,000rpm ●モーター最高出力=125kW(170PS)/9,000rpm ●モーター最大トルク=260N・m(26.5kgm)/0-4,481rpm ●ハイブリッド燃費(国土交通省審査値)=15.4km/ℓ *数値は2WD(FF) 2020年ガソリン版、21年バッテリーEV版が登場した個性派コンパクトSUV。フリースタイル(観音開き)ドアを最大の特徴とし全長4.4ⅿ弱とコンパクトながら大人5人と荷物を収納できる。今回新たに発電用の新作1ローターエンジンを搭載する電動バージョンが加わった。
取材・文・撮影/小沢コージ 愛情あふれる独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。雑誌を中心にWebなどにも多数寄稿。2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。 写真提供/マツダ
MonoMaxWeb編集部