牛の博物館が功労賞 畜産業の発展へ貢献 奥州・前沢
奥州市前沢の市牛の博物館は、日本畜産学会の西川賞(功労賞)を受賞した。牛を専門的に扱った珍しい博物館として家畜や畜産に関する企画展示、調査研究など長年の活動が評価されたもので、麻生久館長(70)=東北大名誉教授=は「2025年度の開館30周年に花を添える形となった。来館してくれる人のためにも新しいことにチャレンジしていきたい」と喜びを語る。 同賞は、畜産学の発展と後進の指導育成などに顕著な業績のある個人、団体に同学会が授与している。同館関係者では21年の麻生館長を含め館長経験者の計3人が受賞している。団体の受賞は同館が2例目。 同館は、1995年4月に国内初の牛に関する博物館として開館。前沢牛など銘柄牛や国内外の牛と人との関わりを紹介する常設展示、学芸調査員による企画展で畜産業の研究成果などの情報を発信している。