ハイソカーの代名詞、トヨタ「ソアラ(Z10)」の、時代をリードした初モノ尽くしの新機構・新装備とは?【歴史に残るクルマと技術046】
●トヨタ・ソアラが登場した1981年は、どんな年
1981年には、トヨタの「ソアラ」の他にも、ホンダの「シティ」も発売された。シティは、ワイド&ローのクルマがカッコいいという常識を覆し、“トールボーイ”と呼ばれた背高ノッポの斬新なデザインで、大ヒットした。 クルマ以外では、スペースシャトル「コロンビア」が初飛行に成功、福井謙一氏がノーベル賞を受賞。ピンクレディ解散、写真週刊誌「FOCUS」と女性ファッション誌「CanCam」が創刊され、人気番組「オレたちひょうきん族」、TVドラマ「北の国から」の放送が始まった。 また、ガソリン157.1円/L、ビール大瓶264円、コーヒー一杯256円、ラーメン334円、カレー420円、アンパン82円の時代だった。 ・・・・・・・ 当時の日本車にはなかった華麗なスタイリングと優れた走行性能、先進のエレクトロにクス技術を装備し一世を風靡したソアラ、1980年代のクルマのあり方を提示した、日本の歴史に残るクルマであることに間違いない。
竹村 純