「株の買い時がわからない」…悩むならとにかく「100株買う」ことから始めるべき納得の理由【サラリーマン投資家が解説】
狙っている銘柄があっても、最適な「買い」のタイミングを見極めるのは至難の業です。あのとき買っておけば……という後悔を無くすためには、どうすればよいのでしょうか。本記事では『新NISAはほったらかしが9割』(双葉社)から著者の長田氏が、買いのタイミングを逃さないために投資初心者が知っておくべき購入のコツを解説します。 【画像】「30年間、毎月1ドルずつ」積み立て投資をすると…
素人がベストなタイミングで買うのは「まず無理」である
「狙っている銘柄をいつ買えばいいのか?」 これは難しい問題です。タイミングを計って買えばいいとはいえ、ベストな買いタイミングで買うことなど我々のような素人一般投資家にはまず無理だからです。 投資先の銘柄を探していて、「これは良さそうだ」という銘柄を見つけたら、100株でも購入しましょう。 もし株価が高く投資資金が増えてしまいそうなら100株ではなく、1株、10株といった単元未満株でもかまいません。新NISAでは単元未満株も投資対象になっているのです。 株式投資をしていると、最初の100株をいつのタイミングで購入するのがいいのか迷い、結局買えない人がいます。上がる見込みはあるものの、それと同じぐらい将来に対して不安や懸念材料があるのが株式投資です。 その不確実性が時間の経過とともに“確実”になることが明らかになると、株価がその確実性を株価の上昇という形で織り込み始めます。 そして業績が良いことが誰の目にも明らかになった頃には、十分株価に業績の良さが反映されてしまっているのです。 「有望な銘柄だな」と思いつつも、しばらく買うことができずチェックをしている間に株価が少しずつ上昇していくことがよくあります。最初の100株を購入することができない人は、上がりだしてもまだ購入することができません。 前の安値を覚えているので、その値段から比べると高くなってしまったので買えないのです。こうした人は安くなっても「まだ安くなるんじゃないか」という気持ちが先だって買うことができません。結局上がるにしろ下がるにしろ、いつまでも買えないままです。 「なぜあのときに買わなかったんだろう」「買っていれば今頃10万円は儲かっていたのに……」 こうした後悔をなくすためには100株だけでも買ってみましょう。 100株だけでは上がったとしてもあまり儲からないかもしれません。しかし「儲かる銘柄に乗ることができた」という成功体験が積み上がります。逆に損をしても100株だから大した金額ではありません。 新NISAは非課税枠が決まっているからと慎重になりすぎず、「これは良さそうだ」と思う銘柄を見つけたら、まず100株だけ買ってみることです。 もちろん購入にあたっては、自分なりに銘柄分析をして、銘柄に対する確信が深まった時点で購入することは忘れないでください。