33歳・カンテの仏代表招集はサプライズではない サウジアラビアでの奮闘に評価の声「彼はまだ以前と同じレベルにある」
EURO2024でもフル稼働できる
EURO2024でも優勝候補の筆頭に挙げられるフランス代表は、16日に本大会へ臨むメンバーを発表した。 少しサプライズがあったとすれば、2022年6月のデンマーク戦以降代表への招集がなかったMFエンゴロ・カンテが入ったことだ。 近年のカンテは少し怪我が続いたこともあり、加えて昨夏にはサウジアラビアのアル・イテハドへ移籍。欧州を離れたことや、33歳の年齢を考えれば、今回のフランス代表復帰は意外だったかもしれない。 しかし仏『Foot Mercato』によると、自身も同じくサウジアラビアのアル・イテファクでプレイするMFセコ・フォファナはカンテの実力が落ちていないと力説する。技術的にも体力的にも問題はないとの意見だ。 「今季は彼のチームと2度対戦したけど、彼はまだ以前と同じレベルにあると言えるよ。彼は信じられないほどの激しさを持った男だ。ボールを奪い返す能力、ゲームビジョン、彼はそれを失っていない。特に驚くことでもないよ。彼は信じられないほどのメンタルを持った素晴らしい選手だからね。彼は自分自身に多くを要求してきた。リラックスするためにサウジアラビアに来たわけではないんだよ。ここの人々もそれを理解しているから、彼はとても人気がある」 「まず第一に、彼の経験値は貴重だ。今のフランスには非常に優れた若手選手がいることは誰もが知っているけど、エンゴロはそのクオリティと模範制の両方において理想的な選手だ。彼がメジャートーナメントの激しさに耐えられるかどうかという点においても、もちろん大丈夫だよ。みんな忘れているかもしれないが、彼は普段から非常に高温多湿な都市でプレイしているんだ。体力的に大変なんだ。そこでの今季出場試合数(42試合)に注目してほしい。リーグ、カップ戦、大陸トーナメント(ACL)と、欧州時代と同じように試合を積み重ねてきたんだ。彼のレベルについては何の疑いもないよ。フランスの人々が求めるエンゴロ・カンテが見られるだろう」 今季のカンテはアル・イテハドで42試合、計3641分をこなしてきた。欧州トップリーグと比べればレベルは落ちるが、フォファナの言葉通り気候的にも楽な環境ではない。今季は怪我もなく戦えており、万全のカンテならば今の若手選手たちにも負けないクオリティを発揮できるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部