過去最多掲載「ミシュラン東京2025」を読み解く 「世界で最も星が多い都市」という称号が東京につき続ける理由
現代社会の動くスピードが速くなり、「世界のベストレストラン50」など、世界同一基準でレストランを選定するセレクションがほかにも存在するいま、ミシュランガイドは今後よりいっそう、都市ごとのあるべき軒数や基準を統一化していくのではないだろうか。今回のセレクションはそのあらわれと読むことができる。 ミシュランガイド東京のセレクションが初めて発表された2007年、三つ星は8軒、二つ星は25軒、一つ星は117軒が選ばれていた。
それから18年を経て、ミシュランガイド東京は、星付き店の軒数としてはほぼ同じに、そこにさらにビブグルマン110軒、セレクテッド227軒を加えて、さらに厚みのあるセレクションになったといえるだろう。
星野 うずら :レストランジャーナリスト