【速報】「私は被告を憎まない」近大剣道部員暴行死 男に懲役5年求刑 被害者の父親が涙ながらに陳述「人生を一生懸命生きろ。天寿を全うしてほしい」
■検察は「被害者に落ち度はなく、無念は想像を絶するものであり、両親の悲しみは察するにあまりある」と懲役5年を求刑
その後、検察側は「後ろに止まっていた自転車に後頭部が当たったなど偶発的な点は否めないものの、酔って反射が鈍っている被害者に暴行を加えたのは危険であり、先にちょっかいをかけたのは林被告であって被害者に落ち度はない。大学生であり、未来を絶たれてしまった被害者の無念は想像を絶するものであり、両親の悲しみは察するにあまりある」と指摘した上で「被害弁償を一部している」などとして懲役5年を求刑しました。 一方、弁護側は「林被告は大親友の命を奪ったことを深く後悔していて、一生罪と向き合い償う覚悟があり、遺族を訪ねて謝罪したり月命日には花を贈ったりしている。通常、人の死につながるほどの強さでは殴っておらず、後ろにあった自転車に後頭部をぶつけたことにより死亡したという当たりどころが悪かった側面がある。今後も被害弁償をしていくつもりで、社会でやり直すことも十分に可能だ」として執行猶予付きの判決を求めました。
■被告の元大学生は「一生胸に刻んで、被害者の分まで償いと反省をしながら生きていきたい」
最後に、スーツに黒色のネクタイ姿で出廷していた林被告は、遺族の方に体を向けて繰り返し深く頭を下げながら「私が今回起こしたことにより被害者の命と未来を奪ってしまったこと、たくさんの人を悲しませ不幸にさせたこと、本当に申し訳ありませんでした。これからこのことを一生胸に刻んで、被害者の分まで償いと反省をしながら生きていきたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」と話し、裁判は結審しました。 判決は11月29日に言い渡されます。
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