露朝首脳が高級車「アウルス」でドライブ ナンバーが結束を象徴か
ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は19日、平壌市内でロシアの最高級車「アウルス」に乗り、交互にハンドルを握ってドライブを楽しんだ。北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、この車はプーチン氏が同日、金氏に贈呈したものと伝えた。車のナンバーは、ある記念日を想起させるものだった。 【写真】運転席に金正恩氏、助手席にプーチン氏 ドライブの様子 朝鮮中央テレビは20日昼のニュースでドライブの様子を報じた。まずプーチン氏が運転席に、金氏は助手席に座り、錦繡山(クムスサン)迎賓館の周辺を走行。車を降りて庭園を散策した後、今度は金氏がハンドルを握り、プーチン氏が助手席に移った。 2人が乗るアウルスのナンバープレートの数字は「7・271953」、左端には北朝鮮国旗マークがついている。韓国大手紙・朝鮮日報は、この数字が「朝鮮戦争の休戦協定日を意味するとみられる」と伝えた。1950年勃発の朝鮮戦争では、旧ソ連と中国は北朝鮮を、米軍主導の国連軍が韓国を支援。53年7月27日に休戦し、朝鮮半島は北緯38度線を境に南北2国家に分断された。 露朝両首脳は19日、包括的戦略パートナーシップ条約に署名。侵略を受けた際の相互支援を規定する内容が盛り込まれた。両氏は新条約署名後にアウルスでドライブした。プレートの数字には、両国の軍事的結束を象徴する意味がありそうだ。【ソウル福岡静哉】