【小学校中学年・高学年向け】本のプロが「読んでほしい」と推薦する、名作4冊
小学生に読んでほしい「読み継がれる名作」を、子どもの本に詳しい「こども本の森 中之島」の館長と「もりびと」の皆さんに選んでもらいました。今回は、小学校中・高学年向けの本をピックアップしてお届けします。 【写真】開成高校・ぎん太さんの本棚はこちら ■ガリヴァー旅行記 名誉館長の山中伸弥先生が子どものころに読んだ本として当館で紹介しています。ガリヴァーが航海途中で遭難し、不思議な国に流れ着く創作旅行記。異文化交流が見どころであり、新しい出会いが想像力を膨らませます。 ■夏の庭 The Friends 少年たちとおじいさんのひと夏の物語。おじいさんとの出会いによって、少年たちの小学校最後の夏休みは忘れがたいものになります。「生きること、死ぬこと」について考えさせられる一冊です。 ■わたしのせいじゃない 「わたしのせいじゃない」と思うことはたくさんあります。それが本当でも、何かできることはなかったでしょうか。いじめなど社会問題を考えるスウェーデンのロングセラー。ほとんどの人が見たことのある情景は強烈に心に焼きつきます。 ■文庫版 怪人二十面相 名作・江戸川乱歩少年探偵シリーズ(全26巻)の1作目。名探偵の明智小五郎、アシスタントの小林少年、少年探偵団の仲間など登場人物は個性豊かです。巧みなトリックと優れた謎解き。読書の没入体験を満喫してください。 〇選んでくれた人 こども本の森 中之島館長と「もりびと」の皆さま 建築家の安藤忠雄氏が設計・寄贈し、2020年7月に開館。壁一面の本棚には12のテーマに沿ってさまざまな本が並ぶ。寄付によって運営しており、おはなし会など多彩なイベントを開催する。 (取材・文/AERA with Kids編集部) ※AERA with Kids2022年春号より抜粋。 ※価格は税込み、掲載当時のものです。
AERA with Kids編集部