橘慶太さん「今のw-inds.をどう見てる?」が気になって… 最新作での変化、今後の目標は
「1でもない0.5でもいいから」
――セルフプロデュースから、また外部のプロデューサーさんに依頼するようになったのは、心境の変化なのでしょうか。 僕は「全部自分でやろう」とは実は思っていなくて。「自分でやりたいから誰かの曲をやらない」っていう気持ちもなく、その都度その都度、他の方からのデモ楽曲を聴いて、みんなで次の楽曲についていろいろと考えながらやる中で、たまたま僕の曲が採用され続けていた、っていうのが正直なところなんですよ。 はたから見たら「もう完全にセルフプロデュースになったのかな」という印象になったと思うんですけど、実際そういうことではなくて。もちろん、「自分のやりたい曲を自分で作れる」って状態になっちゃうと、やっぱりどうしても、自分が作った楽曲が選ばれやすい環境にはなっているのかな、とは思うんですけど。 そういった状況で、本当にずっと提供曲をやりたかったので、ひさしぶりに(提供曲を)やるんだったら、やっぱりデビューの時とか、これまでにもあった転機の時に支えてくれた方の楽曲を、僕はw-inds.のファン目線で聴きたいなと思ったので、それでお願いさせていただいたっていう感じですね。 ――客観的にw-inds.を見ていて、その視点がプロデューサー的ですよね。 どっちかというと、その類の人間だと思います。あんまりこう、自分のこだわりに固まりすぎない部分は常に昔からあるというか。 何かを作るときも、人の意見を絶対に取り入れることを大切にしてますし、自分の楽曲を作ったときに「もっとこういうのがいいかも」とか言われたら、もう秒で取り入れます。 ――もちろんアーティストですし、言葉の定義にもよりますが、アーティストタイプというよりは、クリエイタータイプなんでしょうか。 そう、僕の性格はそっちに向いてるかなっていうのは、ちょっと感じている部分ですね。 ――w-inds.、慶太さんとしての今後の目標はありますか? やっぱり、常にチャレンジしたいっていう意味で最近、感じているのが、僕と(メンバーの千葉)涼平君の色がどんどん濃くなってきているので、w-inds.としてだけでなく、一人一人のソロの活動をやると面白いかなと思って。 w-inds.の活動をしながら、ソロでしかやれなさそうな楽曲を涼平君がやるのを観てみたい気持ちがあります。 チャレンジ精神を失いたくないっていうのもそうですし、あともう今よりも常にいいパフォーマンスをしたい、成長したい。「このくらいでいいかな」ってやっぱり思いたくないっていうか。何でもいいから少しでも昨日の自分を超えていたい。よくある表現ではありますけど。 ――よくある表現でも、それを実践し続けていることが、一番すごいことではと感じます。 それが目標ではありますね。本当にもう、積み重ねじゃないですか、変化って。一気に昨日の自分から今日の自分が100から200になってることはないんで。やっぱ100を101、それもわがままで、もう1でもない0.5でもいいんですけど、そうやって伸ばしていくことしかないと思うんで、成長は。