【深ヨミ】BUMP OF CHICKEN『Iris』の初週地域別販売動向を過去作と比較調査
2024年9月11日公開のBillboard Japan週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”(集計期間:2024年9月2日~9月8日)で103,078枚を売り上げて1位を記録したBUMP OF CHICKENの『Iris』。 その他の画像 『Iris』はBUMP OF CHICKENの5年ぶり、10枚目となるオリジナル・アルバムで、9月4日にリリース。本作には、アルバムで初解禁された新曲「青の朔日」、TVアニメ『SPY×FAMILY』 Season 1 第2クールのオープニング・テーマ「SOUVENIR」など計13曲が収録されている。 ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『Iris』の販売動向を調査する。図1()は『Iris』と、2019年7月リリースの9thアルバム『aurora arc』、そして2016年2月リリースの8thアルバム『Butterflies』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため、2024年に入って発売された全てのアルバムの販売比率も“全アルバム”としてグラフに追加している。 グラフを見てみると、『Iris』は『aurora arc』、『Butterflies』と比較して関東地方の比率が減少していることがまず目に入る(『Butterflies』は41.1%、『aurora arc』は42%、『Iris』33%)。また、”全アルバム”と比較すると、直近3作はどちらも平均より関東の比率が低く、それに比例するように中部の比率が大きくなっていることも見て取れる。『Iris』はこれに加え、近畿の比率が14.9%に伸びており、『aurora arc』(12.2%)と『Butterflies』(13.6%)を上回っている。『Iris』ではより幅広い地域での販売動向に変化しているということが窺える。 関東以外の地域は、殆どが前作から比率を伸ばしており、中でも前述の中部と近畿に加え、甲信越と九州が1%以上の増加を見せている。唯一関東と同じように比率が減少している地域は東北で、僅かながら7.5%→7.0%という変化を見せている。 前作・前々作から販売動向に広がりを見せた『Iris』。9月から全国ツアー【BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous】がスタートしている中で、『Iris』が2週目以降にどのようなチャートアクションを見せていくか、引き続き注視したい。