津田学園選手が水中トレ 心肺機能の向上や肩甲骨柔軟性鍛え /三重
<第91回センバツ> センバツ出場を決めた津田学園(桑名市)の選手たちが、同校のプールで水中でのトレーニングに励んでいる。心肺機能を向上させ、投球で重要になる肩甲骨周辺の可動域を広げるなど、他の練習では得にくい効果が期待できるという。選手たちはシュノーケルや足ひれを付けて泳ぐなど、普段とは違う練習に取り組んでいる。 毎年、冬にはプールでの練習を取り入れている野球部。元々はけがをした選手のリハビリが目的だったが、最近は体をバランスよく鍛える効果を狙っている。同校水泳部の指導員、八田(はった)知宏さん(38)が指導する。 主戦の前佑囲斗投手(2年)はシュノーケルを付けてクロールをするトレーニングをしていた。息継ぎで左右を向かず、真っすぐの体勢で泳ぎ続ける。八田さんは「体幹の強さや肩甲骨の柔軟性が鍛えられ、投球に生きるはず」と語る。 前投手はシュノーケルをつけた状態ではバランスを取るのが難しく、泳ぐ途中で何度も足をついていた。「全身の筋肉を意識して泳がないといけない」と話していた。 足首や股関節周辺の筋肉を鍛えるため、足ひれをつけて泳ぐ選手も。前川夏輝選手(同)は足をつるアクシデントに見舞われた。「グラウンドと体の動かし方が違い、しんどい」と慣れない動きに苦戦しながらも、熱心に取り組んでいた。【谷口豪】 〔三重版〕