<春に挑む>センバツ 京都外大西/京都国際 マネジャー /京都
18日に開幕するセンバツに向け、さらに練習に熱が入っている京都外大西と京都国際。日々の練習や生活面で地道にチームを支える両校のマネジャーたちも、着々と準備を進めている。役割を果たして「自分たちの甲子園」を笑顔で迎えるために。その思いや素顔を紹介する。【水谷怜央那、矢倉健次】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◆京都外大西 ◇覚悟の上支える 小島愛加(あいか)さん(2年)=写真右 幼稚園に通っていたころから抱いていた、甲子園出場校のマネジャーを務めるという夢をかなえた。 入部当初は役割を果たすよう厳しく求め、選手と同様にマネジャーに接する上羽功晃監督の方針に戸惑うこともあった。1年時の岡山遠征で理不尽に怒られた時、奥田マネジャーと「京都までこのまま電車で帰って、やめよう」と本気で考えることなどもあった。選手に説得され「厳しいことは覚悟の上、やめるのはもったいない」と思いを改めた。 「私も声がかれるまで応援する。一人一人が自分らしいプレーをしてくれれば」。心一つに仲間を支える。 ◇情熱は誰よりも 奥田星来(せいら)さん(2年)=写真左 中学生の時、京丹後夢球場(京丹後市)で野球の試合を見たことなどがきっかけで野球部マネジャーに入部することを選んだ。 「マネジャーをやっていなかったらただ生きていただけ。自分なりにキラキラした生活を送っています」と話し、慣れた手つきで約80個のおにぎりを補食用に作る。 野球に対し、部員より熱い思いを見せることも。2022年8月、選手が手を抜いてランニングしていたのを見てグループチャットで「このままで甲子園に行けると思っているの?」。本人は伝え方が悪かったと反省するが、情熱は間違いなく伝わった。 ◆京都国際 ◇仲間の成長やりがい 大山遥飛(はるき)さん(2年) 中学時代に硬式野球チームの監督から「周囲が見られる。工夫ができる」と勧められてマネジャーに。同じチームでプレーしていた奥井颯大(2年)、石田煌飛(2年)とともに進学し、初の専従マネジャーとなった。 練習中は常に先を考えてグラウンドの白線を引き、余った選手のキャッチボールの相手や、バッティングマシンの準備、来客の対応など多岐にわたる仕事をこなし、ノッカーを務めることも。「打球の飛距離などを見ていると、毎日選手の成長がわかる」とやりがいを語る。記録員としてベンチ入りの可能性もあるが、まずはサポート役に徹する。 〔京都版〕