上野動物園のライチョウのひな、オス3羽メス2羽と判明
東京動物園協会は、上野動物園で飼育している日本産ライチョウ5羽の生育状況を発表した。いずれも順調に生育しており、性別はオス3羽、メス2羽と判明した。 日本産ライチョウは絶滅危惧種で国の特別天然記念物。今回、6月27日にふ化した卵の殻の内側に付着した組織からDNAを抽出し、雌雄を判定した。ただ、現時点で、このライチョウを一般公開する予定はないという。 今年6月5日に乗鞍岳(長野県・岐阜県境)で採取した5個のライチョウの卵を、上野動物園に輸送し、園内の人工孵化施設であたためていたところ、全5羽のヒナがふ化した。国内ではふ化直前の卵を巣から採取して人工ふ化させた例はあるが、抱卵前に採取した卵から人工ふ化に成功したのは、今回が初めてという。