映画初出演の高橋大輔さん「競技生活で培った表現力生かす」 「蔵のある街」舞台 岡山・倉敷で会見
岡山県倉敷市を舞台に製作が進む映画「蔵のある街」に出演するフィギュアスケートの元世界王者で市出身の高橋大輔さん(38)が5日、倉敷市内で記者会見した。現在、地元でロケに参加している高橋さんは「競技生活で培った表現力を生かし、作品を盛り上げる一助になりたい」と初の映画出演への意欲を語った。 撮影は7月下旬から美観地区などで行われており、「初めてのことばかりで戸惑いもあるが、現場の緊張感を楽しみながら臨んでいる」と充実した表情をのぞかせた。
2025年7月の公開を目指す作品はヤングケアラーの友達を勇気づけるため、美観地区の鶴形山から花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの姿を描く。高橋さんは主人公の相談相手となる地元美術館の学芸員・古城(こじょう)緑郎(ろくろう)役を務める。 市出身の映画監督平松恵美子さん(57)から出演のオファーを受けたのは昨年11月。その半年前に引退を表明し、「いろんなことに挑戦し、自分の幅を広げたいと思っていたタイミング。地元が舞台で、こんなチャンスは二度とない」と快諾した。
氷上のアーティストと呼ばれたレジェンド。表情や声色で表す俳優の難しさを実感しながらも「自分の中にあるイメージを人に伝えるという点はフィギュアスケートと同じ。これまでの経験がプラスになっている」という。映画にはMEGUMIさん、前野朋哉さんら岡山ゆかりの俳優も出演し、「温かい気持ちになる作品。多くの人に見てほしい」と呼びかけた。