『おむすび』、大好評の日曜劇場となぜか比較されてしまう理由「朝ドラおむすびよりも朝ドラしてる」の辛辣意見も
10月20日スタートの日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)が、初回平均世帯視聴率11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録、今後への期待が高まっている。 【写真あり】土屋太鳳やせた?? 同作品は、1950年代に石炭産業で栄え、2015年に世界文化遺産に登録された長崎県・端島(軍艦島)を舞台に、現代の東京と時空を超えて繰り広げられる友情、家族の壮大なヒューマンエンターテインメントだ。 「主演の神木隆之介は端島生まれ端島育ちで真っ直ぐな性格の鉄平と、現代の東京に生きる夢も希望もやる気もなくした玲央の一人二役を演じます。一人二役は俳優人生で初めての経験だということです。 鉄平は長崎の大学を卒業後、端島に戻り炭鉱を管理する会社の職員になります。一方の玲央は日々の生活の中で自分をすり減らしていく、というストーリー。今後、70年の時間の流れのなかで鉄平と玲央がどのように交錯するのかを楽しみにする視聴者が多い印象です」(芸能ライター) 物語の展開もさることながら、驚かされるのは「端島」の壮大さだ。まるで当時の端島をそのまま再現したようなスケールである。 「島全景の映像に個別撮影したアパートや道、木々などの風景を組み込むCG撮影をしているようですが、不自然さは全くありません。端島にセットを作って撮影しているかのようです」(同前) こうしたなか、Xではなぜか、同じ九州が舞台で橋本環奈主演のNHK連続テレビ小説「おむすび」と比較するポストが目立っている。 《「おにぎり」の博多弁は聞いててイライラするのに、「海に眠るダイヤモンド」の長崎弁はスッと耳に入ってくる》 《海に眠るダイヤモンド見てたんだけど、朝ドラで見た顔見た顔で朝ドラおむすびよりも朝ドラしてるんじゃないかと思った》(ともに原文ママ) 日曜21時からの日曜劇場と、平日毎朝8時から放送される朝ドラ。放送局も含めて接点は一つもないはずだが、なぜ比較されてしまうのだろうか。 「『海に眠るダイヤモンド』には朝ドラ出演者が多くキャストされているので、ドラマファンはどうしても両作品を比較してしまうのかもしれません。神木隆之介さん、杉咲花さん、土屋太鳳さんという今回の日曜劇場のメインキャストは、全員『朝ドラ主人公』を経験したことがある方々ですからね。どうしても当時の朝ドラを思い返してしまうのでしょう。 しかも、『おむすび』は時代設定が平成ということで、視聴者がリアルに経験していた時代なので興味が薄れ、期待はずれだったのでしょう。一方の『海に眠るダイヤモンド』は神木さんらの昭和ファッションが若い世代には新鮮に映っているようです。 それは視聴率の低下にも見て取れます。『おむすび』は第1話で16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)の最高視聴率を記録したものの、その後は下落傾向にあり、第2週(第6話10月7日~第9話)は14.8%になりました。 橋本さんの姉役で『伝説のギャル』と言われ、出演が期待された仲里依紗さんが登場していますが、Xでは《仲里依紗やっと出てきたけど、ここから盛り上がる気配無い》などのポストがあり、視聴者の反応は好転しませんでした」(ドラマディレクター) 第1話の視聴率ではいまだ“人気爆発”とまではいかない『海に眠るダイヤモンド』だが、ネットでの好評ぶりを見るに、これから『おむすび』を逆転するという可能性もありそうだ。朝ドラvs日曜劇場の「九州対決」の行方はどうなるか。