日韓戦で2ゴールに関与…なでしこジャパン、先制点奪取の北川ひかるが明かした手応え。欧州移籍が糧に「個人的に海外に出て…」
なでしこジャパン(女子日本代表)DF北川ひかるが、自身が絡んだ2ゴールを振り返った。 なでしこジャパンの最新メンバー2024 26日に国立競技場で行われた「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024」で韓国代表を4-0で破ったなでしこジャパン。 このゲームにおいて90分間存在感を放っていたのが北川だ。チームの先制点を奪ってみせれば、高い位置からのボール奪取で2点目の起点に。サイドバックながら2得点に絡む活躍を見せた。 33分の先制点。右サイドからのCKに対してニアサイドに走り込んでヘディングで逸らし、ファーサイドのネットを揺らした。ドンピシャのタイミングで飛び込んだヘディング。試合後の取材に応じた北川は、キッカーを務めていた長谷川唯からのボールが「どういう軌道で来るかっていうのもわかっていた」と明かしている。 「代表ではコーナーで中に入って競っていくことはあまりなかったんですけど、今回そのチャンスをもらえたので、(CKのニアは)得意ですし、思い切って突っ込んでいこうと」 強い思いを抱いてあの瞬間に向き合っていた北川の心持ちと長所とイメージ、そして起こった事象が合致したからこそ生まれたゴールだった。 北川がなでしこジャパン2点目をもたらすきっかけを作ったのはその1分後だ。敵陣深くで韓国代表のボールをカット。こぼれたボールにも2度追いして再び触り、アシストした田中美南にボールが渡る起点となった。 試合前日、長野風花が「アグレッシブにっていうのはすごくノリさん(佐々木則夫監督代行)から言われている」と今回のなでしこジャパンのテーマを明かしていた。北川の2度追いはその”アグレッシブさ”をまさに体現するプレーだった。「前線からの守備、ボールを取られての切り替えのところ。下がらずに前に行くっていうことはうまくできたと思います」と背番号13は振り返っている。 約2カ月前の8月19日。北川はクラブ初の日本人選手としてスウェーデンのBKヘッケンと2026年までの契約を締結。海外に活躍の舞台を移したことが、北川にとってポジティブに作用していたという。 「個人的に海外に出て、スピードのある相手や体格の大きい相手に対して、どうやって自分が対峙していくのかっていうところを毎日体感していく中で、当たるタイミングだったり、最初に相手を吸収するスピードだったり…そういうところは細かくやってきている。今回もうまくいったこともありますし、それは継続してやっていきたいと思っています」 「1戦1戦に全力で向き合っていくことが自分自身のやり方」だと話す北川は、欧州で得た経験を韓国代表相手にも生かしている。 「最初なかなかうまくいかない時間帯もあった中で、セットプレーで点を取って流れをつかめて、2点目もすぐに入ったことに貢献できたのは個人的にも良かったと思う」 「全力で向き合った」結果が、27歳レフティの感じた確かな手応えに繋がった。