【ファンタジーS】4番人気ダンツエランがゴール直前で差し切る 団野大成騎手「次に向けてもいいレースができました」
11月2日の京都11Rで行われたファンタジーステークス(GⅢ、2歳牝馬、芝1400メートル、馬齢、15頭立て、1着賞金=2900万円)は、団野大成騎手の4番人気ダンツエラン(栗東・本田優厩舎)が、中団の前めを追走から直線で脚を伸ばし、先行するモズナナスター、ベルビースタローンをゴール直前でかわして重賞初勝利を決めた。タイムは1分22秒8(不良)。 ハナ差の2着にはモズナナスター(10番人気)、さらにハナ差遅れた3着にベルビースタローン(15番人気)が続き、3連単は62万8580円の波乱となった。 なお、今年の2歳重賞は、直前に行われた京王杯2歳Sまで1戦1勝馬が勝っていたが、初めてキャリア2戦馬が制した。 ダンツエランは、父ロードカナロア、母ミスチヴァスミスティ、母の父Into Mischiefという血統。北海道浦河町・宮内牧場の生産馬。栗東・本田優厩舎。馬主は山元哲二氏。戦績は3戦2勝。重賞は初勝利。 ◆団野大成騎手(1着 ダンツエラン)「結構、最後は辛くなりましたが、きょうの馬場もこなしてくれましたし、次に向けてもいいレースができました。何が何でも前に行かないといけない馬じゃないので、調教師とも話してきょうのレースになりました。気が良すぎるぶん、最初の2ハロンくらいは若干折り合いに苦労するところがあったので、次に向けてはそこは課題になると思いますが、きょうは結果が出て良かったです。本番もいいレースができるように頑張ります」 ◆本田優調教師(同)「控える競馬をして作戦通り。馬場が悪いので、いいところを通るように話していたけど、控える競馬でうまく乗ってくれた。前走は逃げて負けたけど、きょうはいい競馬をしてくれた。ためていった方が、しまいにしっかり動ける。(体も)減っていなかったし良かった。素直で攻め馬も競馬もしっかり走るし、扱いやすい。距離の心配はしていない。(自身の重賞制覇は)かなり久しぶりだね」 ※次走は阪神JFを視野に入れる。