「引退の最後のご褒美」元ホークス和田毅さんが熱戦に感動…冠大会からプロ野球選手誕生へ期待(島根)
山陰中央テレビ
2024年のシーズン限りで引退した島根県出雲市出身の元プロ野球選手・和田毅さんが8日、ふるさとの出雲市で開かれた自身の名前を冠する少年野球大会に参加しました。引退後も地元の野球発展への思いは変わりません。 8日に出雲市で開かれた「和田毅杯少年少女野球大会」。 元ソフトバンクホークス・和田毅さん: スリーバントスクイズ…いやーよく決めましたね。アウトかもという覚悟を見事に跳ねのけて、いやすごいですね。 決勝戦を見守るプロ野球・元ソフトバンクホークスの和田毅さん。11月の現役引退発表後、初めての帰郷です。この大会は、地元の野球発展のために2005年に和田さんが創設、2024年で節目の20回目を迎えます。決勝戦にふさわしく、一進一退の攻防が続きます。息を飲むゲーム展開に和田さんは…。 元ソフトバンクホークス・和田毅さん: これは両チーム優勝でいいんじゃないですか?過去にこのような試合はなかったんじゃないですかね、ここ最近では20回の時に…。本当にありがとうございます。 表彰式では、両チームの選手たちに和田さん自らメダルをかけ、熱戦を称えました。そして熱いメッセージを送ります。 元ソフトバンクホークス・和田毅さん: とんでもなくすごい試合で、記憶に残る素晴らしい試合だったと思います。今年引退をすることになったんですけど、今回のこの試合が、引退の最後のご褒美だったんじゃないかと思えるくらいの素晴らしい試合だったと思います。自分もチャレンジしていく気持ちは失わずに頑張っていこうと思いますので、皆さんも今後とも挑戦、努力する気持ちも忘れずに頑張っていってほしいなと思います。 MVPを獲得した選手には、サインボールと自ら身に着けていたネックレスを贈りました。 MVPを獲得した吉田クラブ・寺岡駿平くん: サインボールだけでもうれしかったのに、ネックレスも渡されたので、一生の思い出になったと思います。やっぱりプロ野球の世界で活躍しているのはすごいなと思いました。今年で引退したけど、これからも野球以外の仕事でも頑張ってもらいたいです。 20回目を数える和田毅杯。和田さんは、これからも大会を続けると明言しました。 元ソフトバンクホークス・和田毅さん: 僕自身が、こんな大会あったらいいなという大会を作りたかったという思いからスタートして、自分は選手としては引退しましたけど、今後も続けられる限りはやっていきたいと思っています。山陰のプロ野球選手がこの和田杯から誕生できるように、自分も微力ながら貢献できたらと思っています。 この大会に先立ち、和田さんには…。出雲市の県立中央病院で島根県の丸山知事から「島根県功労者表彰」が贈られました。「島根県功労者表彰」は県民に勇気と感動を与えた個人や団体に贈られるもので、和田さんで40人目です。 プロ生活22年で残した実績に加え、島根県での活動として和田毅杯の創設のほか、入院中の子どもたちの激励といった地域貢献活動にも尽力した点が評価されました。 元ソフトバンクホークス・和田毅さん: このような表彰をいただけるとは驚きましたし、光栄なことだなと思いました。地元は出雲なので出雲市に還元していきたいと思ってますし、和田杯の方も出来る限り継続していきながらやっていきたいと思っています。 賞状とトロフィーを受け取った和田さんから丸山知事にお返しが。 元ソフトバンクホークス・和田毅さん: よかったらこれ、最後のユニフォームなんですけど。 島根県・丸山知事: え!いいんですか。私、実家が九州なものですから。 ユニフォームは県庁に展示する予定です。表彰を受けたあと、現役時代と変わらず小児科病棟で子どもたちと交流した和田さん。引退しても、ふるさとに対する思いは変わりません。
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