《放置厳禁!膵臓がん5つの初期症状》背中の痛み、尿の色が濃い、体重が減る…便の色が教えてくれる重要なサインとは? 40歳以上がプラスすべき検査とは?
尿の色にも注意が必要
症状4:便が白くなる 脂肪を消化するための胆汁は肝臓で作られて十二指腸に運ばれます。その際、膵臓を通るのですが、がんがあると、胆汁が胆管で詰まってしまいます。 胆汁はビリルビリンという黄色っぽい色素があり、便を茶色にさせますが、胆汁が十二指腸に運ばれないと便が白くなります。 便が白くなった場合は膵臓になんらかの病気の可能性があるので、すぐに医療機関を受診しましょう。 症状5:黄疸 膵臓にがんがあると胆管が詰まるため、胆汁は肝臓に逆流し、肝臓を通して血中に入ってきます。便を茶色にしていた胆汁が血中に回るため、目や顔、手などが黄色くなる黄疸という症状が現れます。 黄疸が現れたら、すぐに検査を受けるようにください。 また。目や顔だけなく、尿の色にも注意が必要です。胆汁は尿にも入りこむので、ビリルビリンにより尿の色の黄色味が濃くなります。 尿は、摂取した食べ物の色素や脱水状態でも色は濃くなりますが、脱水状態でもなく、水分をしっかり摂っているのに、尿色が濃くなっている場合は要注意です。
健康診断に超音波検査のオプションをつけて年に1度は検査を
膵臓がんは、発症しても初期における症状が少なく、かなり進行してから症状が出てくるということがほとんどのため、先述した5つの症状を見逃さないようにしましょう。 現在、胃がんなどのように、膵臓がんのがん検診は実施されておらず、職場の定期健康診断の項目だと、膵臓がんを見つけることは難しいです。 MRI検査をすると発見はできるのですが、費用も時間もかかるので、上記の症状リストを見て気になる程度なら、健康診断に超音波検査のオプションをプラスするのがおすすめです。 膵臓の状態を超音波でチェックしてもらえるので、気になる人は医療機関に相談しましょう。 40歳以上になったら、年に1回は検査するのがいいでしょう。 また、膵臓がんは生活習慣病がリスク要因となっているので、糖尿病にならないようにする、肥満や食生活など見直すことも大切です。 中高年の人は年に1回は検査して、膵臓がんの体からのサインを放置しないようにしましょう。 取材・文/百田なつき