東大受かった子が実践「受験英語で勝てる」勉強法。試験で合否分ける英語、どうやって対策する?
■言い換えが有効な理由 なぜ、この「言い換え」の勉強法が有効なのでしょうか? それは、英語の選択肢問題は、そのほとんどが「言い換え」でできているからです。例えば、「主人公はどうやって登校しているでしょうか?」という問題があったとして、文章中でその答えが「bus」と出てきたとします。これを基にして選択肢を作る場合、そのまま「bus」という英単語を使ってしまうと、答えがすぐにわかってしまいますよね。
それを踏まえて、英語の試験ではこんなふうに問題が作られる場合が多いです。 1 public transport 2 subway 3 on foot 4 taxi 答えは「1」ですね。 「2」は「地下鉄」、「3」は「徒歩」、「4」は「タクシー」なので全部違いますよね。「1」は、「公共交通機関」であり、バスも「公共交通機関」の1つです。ですから答えは1になります。 このように、英語の試験で問題が出題されるときには、「言い換え」を使って問題が作られています。言い換えがわかれば、問題の答えもわかるようになるというわけですね。
さて、「言い換え」には2つの種類があります。1つが抽象化で、もう1つが具体化です。 ・あめ・チョコ・クッキー →お菓子 ・ビル・学校の校舎・家 →建物 このように、より広い概念で言い換えることを抽象化と言います。例えば今回は、「バス」という具体的なものを、抽象的に言い換えて「公共交通機関」としていました。 また逆に、具体的に言い換えている場合もあります。 ・チョコのお菓子 →チョコクッキー・チョコケーキ
・大きな建物 →ビル・学校の校舎・ホテル このように、より狭い範囲で言い換えることを具体化と言います。今回の「バス」は、選択肢でもっと具体的に「A駅からB駅を結ぶ公共交通機関」と書かれている場合もあります。 英語の試験では、基本的にはこの2種類の言い換えを駆使して問題が作られています。これは、高校入試、大学入試、英語の資格試験でも全部同じです。ただ単語を覚えるだけではなく、具体的または抽象的に言い換えられる必要があるわけですね。