浅丘ルリ子、映画への意欲語る「この年齢だから撮れるものもあると思う」女優生活70年節目のトークショー
女優の浅丘ルリ子が14日、東京・有楽町のI’M A SHOWで、日活時代に出演した映画「愛の渇き」(67年公開、蔵原惟繕監督)の上映会&トークショーを行った。 女優生活70年目を迎えた節目に、「1960年代 日活映画☆浅丘ルリ子」(13~14日、同所)として出演4作を上映。同イベントの締めくくりとなった「愛の渇き」は、三島由紀夫の同名小説の映画化作品だ。 浅丘は、義父の愛人となっている未亡人を色気たっぷりに演じている。当時26歳にして出演115作目で「26歳でした?プライベートでも経験薄い中でしたから、よくそんなお芝居をできましたよね。若い頃はフランス映画とかをいっぱい見ていましたから、向こうの女優さんってなんてすてきだろうと思ったんです。私も見ていただける方に想像してもらえるお芝居をしたいと思いましたね」と撮影当時を懐かしんだ。 今回上映された4本を監督した蔵原さんへの思いを語ると、涙声で「このトークショーのお話をいただいた時、まず監督に作品のことや何を話せばいいか聞きたかったんです。でも、もう聞けないところにいらっしゃるので、それがすごく残念で。私も監督が大好きで恋をしておりましたから。でもどこかで見てくださっているから大丈夫ね」と天を見上げた。 現在83歳、芸歴70年目を迎えた。今後については「私はやっぱり映画がやりたい」と力強く宣言し、「この年齢だから撮れるものもあると思うんです」と意欲をのぞかせると、会場の観客からは温かな拍手が送られていた。
報知新聞社