【プレイバック’93】"ピュア"すぎる微笑み! 「優等生女優」和久井映見がとにかくカワイかった頃
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’93年12月31日号掲載の「’93のスマイルNo.1 全てを許します! 和久井映見 この笑顔が効く~ッ」をお届けする。 【超貴重!】見つめ合って…! 和久井映見と萩原聖人「結婚直前の愛車ドライブデート」を直撃撮!! ’88年にドラマ『花のあすか組!』(フジテレビ系)で芸能界デビュー、ドラマを中心に活躍していた和久井映見。’91年には『息子』(山田洋次監督)『就職戦線異状なし』(金子修介監督)などの映画でも日本アカデミー賞新人俳優賞、最優秀助演女優賞を獲り、頭角をあらわしていた。そしてこの’93年の『虹の橋』(松山善三監督)で、23歳の若さで日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を手にする。記事は12月13日に行われた日本映画批評家大賞の授賞式に出席した彼女を直撃した様子を伝えている(記事内の言い回しなどの表現は当時のまま)。 ◆プレイバック! 鉄壁ガードの〝優等生〟だった和久井 クウ~ッ、カワユイッ! もうなんだか“効く~ッ”って感じの、映見ちゃんの笑顔であります。 ご覧の微笑みは表彰式で「ありがとうございます。またこれからもガンバリたいと思います」 という、アキレてしまうほどの優等生的発言とともに浮かべたものだったのです。(も、もっと映見ちゃんに、肉薄したいッ!)そんな野望を胸に、授賞式後行われたパーティで池内淳子さんらの話に耳を傾けている映見ちゃんに直撃インタビューを試みたのであります。 ──受賞オメデトウございます。女優という仕事についてお話を――。 「この仕事を始めて7年目ですが、まだまだこれから。今日の賞を励みにしてガンバリたいと思います」 ──映画やらCMやら、仕事のしすぎじゃないんですか?? 「私は現場での仕事が大好きなんです。監督さん、スタッフの方々とみんなで力を合わせてものを作り上げるのが好きです。CMは、映画やドラマで出せない自分を引き出してくれますし」 ──そんなに忙しいと、ボーイフレンドと遊ぶ暇も……………。 そう聞きかけた途端、突然、女性マネージャーが「今日の賞と関係のない質問はご遠慮ください」と、笑顔で“乱入”。顔では笑っているけれど、目がコワイッ。ガードが厳しいという噂は聞いていたけれど、まさかこれほどとは。 一方、インタビュー中の映見ちゃんは、しつけの行き届いたお嬢様のように終始控え目。その丁寧な話しぶりはまさに、皇族の方々とお会いしているような錯覚にさえ陥らせるものがあったのです。そばを通った俳優にはおしとやかな会釈! そして絶やさぬこの笑顔! 堅いガードも、優等生的な発言も全てを許します。’93年のスマイルNo.1は、やっぱり映見ちゃんに決定! このあとも和久井の快進撃は続き、’94年には『夏子の酒』(フジテレビ系)で連ドラ初主演。数々のドラマに主演し、とくに’96年『ピュア』、‘97年『バージンロード』、’98年『殴る女』など、黄金期のフジテレビのドラマを支えた女優の1人だった。 ’95年に俳優の萩原聖人(52)と結婚し1子をもうけるが’03年には離婚。だが、その後も出演作を増やし続け、現在も大河ドラマ『どうする家康』の寧々役で出演している。少し天然っぽい雰囲気が持ち味の和久井だが、30年前はさらに〝ピュア〟だった。
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