勝ち切れなかった神戸と痛恨の3連敗に終わった広島が足踏みする中、”首都決戦”を制した町田が優勝争いへ生き残る | 結果まとめ | Jリーグ
【国内サッカー ニュース】9日から10日にかけて、明治安田J1リーグ第36節、J2リーグ第38節、J3リーグ第36節の計30試合が行われた。 ●【動画】FC町田ゼルビア×FC東京|ハイライト
J1リーグは土曜日に8試合、日曜日に2試合が行われた。 前節、首位に立ったヴィッセル神戸は、東京ヴェルディと対戦。開始早々に山川哲史の2試合連続ゴールで幸先良いスタートを切ったが、後半アディショナルタイムにオウンゴールで失点。試合終了間際に追いつかれ、勝ち点3を逃した。 一方で2位のサンフレッチェ広島は敵地で浦和レッズと対戦。前半から広島が攻め込んだが、前半終了間際に松尾佑介のゴールで先制を許すと、後半にはさらに2失点を喫して痛恨の3連敗となった。上位2チームの結果を受けて、FC東京との”首都決戦”を3-0で快勝した3位・FC町田ゼルビアまでが優勝への希望を繋ぎ止めている。 残留争いは、今節の結果次第で降格が決まる可能性のある北海道コンサドーレ札幌は湘南ベルマーレと敵地で対戦。後半開始早々に田中聡のゴールで先制を許したが、すぐに駒井善成のゴールで追いついて何とか引き分けに持ち込んだ。 未消化試合を残すジュビロ磐田は、ホームでガンバ大阪と対決。一時は2点差にリードを広げられたが、終盤に上原力也と鈴木海音のゴールで土壇場で追いついて残留への執念を見せる。しかし試合終了間際、坂本一彩に再び勝ち越し弾を決められ、痛恨の連敗となった。 残留をいち早く決めたい同士の直接対決となった17位柏レイソルと16位アルビレックス新潟の直接対決は、74分に細谷真大が先制点を奪い、試合終盤までリードを維持していたが、試合終了間際に藤原奏哉のゴールで新潟が土壇場で同点。柏は4試合続けて後半アディショナルタイムでの失点で勝利を逃し、痛み分けの結果に終わっている。 J1全会場の今節の結果を経て、15位の京都サンガF.C.以上のチームがJ1残留を決めている。 最終節を迎えたJ2リーグは日曜日に一斉開催した。 最後までもつれた自動昇格争いは、勝利が条件のV・ファーレン長崎が5ゴールを奪うゴールラッシュで愛媛FCを下して条件を満たしたが、引き分け以上で昇格が決まる横浜FCがレノファ山口FCとスコアレスドローで終え、1年でのJ1復帰を決める幕切れとなった。 三つ巴のJ1昇格プレーオフ争いも最後まで熾烈な争いとなった。勝ち点1差で迎えたモンテディオ山形とジェフユナイテッド千葉の直接対決は、開始早々にリードした山形が前半のうちに3得点を奪うと、後半にも1点を加えて4-0で快勝。前半のうちに退場者を出して直接対決に敗れた千葉は、試合開始時点でプレーオフ圏外にいたベガルタ仙台が大分トリニータに勝ち切ったことで、最終節でプレーオフ圏外へ転落した。最終節の結果を受けて長崎、山形、ファジアーノ岡山、仙台の4チームで、残るJ1への切符をかけて争うこととなる。 ラスト3試合となったJ3リーグでは、昇格へ王手をかける2位のFC今治がエースFWマルクス・ヴィニシウスのハットトリックの活躍を含む5ゴールでガイナーレ鳥取に大勝し、Jリーグ参入から5シーズン目で初の昇格を決めた。一方のプレーオフ圏争いでは、土曜日に試合を消化したFC大阪と松本山雅FCが共に大勝してプレーオフ圏内を死守。その一方でアスルクラロ沼津はFW齋藤学のゴールで終盤に追いついたが、終了間際に再び勝ち越され、テゲバジャーロ宮崎に敗れると、福島ユナイテッドFCが後半アディショナルタイムに勝ち越してツエーゲン金沢に劇的勝利を収めて順位が入れ替わり、福島がプレーオフ圏内に再浮上している。 ■Jリーグ結果 ・J1第36節: 鹿島 0-0 名古屋 町田 3-0 FC東京 湘南 1-1 札幌 京都 1-1 川崎F 鳥栖 1-2 横浜FM 柏 1-1 新潟 磐田 3-4 G大阪 C大阪 1-0 福岡 東京V 1-1 神戸 浦和 3-0 広島 ・J2第38節: 仙台 2-1 大分 秋田 1-0 藤枝 山形 4-0 千葉 いわき 3-0 群馬 栃木 0-0 徳島 甲府 3-1 水戸 清水 1-0 熊本 山口 0-0 横浜FC 長崎 5-2 愛媛 鹿児島 0-0 岡山 ・J3第36節: FC大阪 5-0 YS横浜 岩手 1-6 松本 長野 0-1 八戸 鳥取 0-5 今治 相模原 1-2 奈良 富山 2-2 岐阜 金沢 1-2 福島 沼津 1-2 宮崎 讃岐 1-2 北九州 琉球 1-1 大宮