女子・岐阜女×四日市メリノール学院、男子・福岡第一×藤枝明誠など注目カードずらり!8/7準々決勝試合予定【北部九州インターハイ2024/高校バスケ】
男女4強に残るのはどのチームか!?
8月7日、「令和6年度 全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会 (北部九州インターハイ)」4日目、男女準々決勝8試合が行われる。 【表】『北部九州インターハイ2024』男子トーナメント表 先に行われる女子準々決勝4試合。ベスト8に勝ち上がったチームとあって、いずれの試合も注目だが、興味深いのは優勝候補の一角である岐阜女(岐阜)と全国大会で初の8強入りを果たした四日市メリノール学院(三重)の一戦だ。 昨年のウインターカップでは劇的な展開で桜花学園(愛知)を下し、決勝進出を果たした岐阜女。原動力となった絈野夏海(東京医療保健大)らは卒業となったが、1、2年生は貴重な経験を積んだ。今年のチームの強みは、どこからでも得点できるという総合力の高さにある。中でもNo.5安藤美優はエースを抑えるディフェンス力を持ちながら、高確率で3Pシュートを射抜く力を持っており、鍵を握る存在となりそうだ。そしてダブルダブルを期待できるNo.7ディヤイ・ネイ、スピードが特徴のNo.4林琴美、オールラウンダーのNo.9杉浦結菜、マルチな働きを期待できるNo.10三宅香菜、成長著しい2年生のNo.10小松美羽が誰もが確かなシュート力を持っている。安江満夫コーチは、優勝した東海大会の際に「みんなが10点前後、取れるようになってきたので、突出した選手はいませんが、逆に言えば一番アジャストしにくいチームなのではないかと思います」とその特徴について語っている。準々決勝でも自慢の得点力が生きるだろうか。 一方、四日市メリノール学院の強みは「組織的なディフェンスからブレイク」。3回戦の大阪桐蔭(大阪①)戦はストロングポイントが出た試合になった。試合を通じてリードを許し、4Q残り2分でも7点差を追う苦しい状況だったが、チームの得点源であるNo.8太田蒼のレイアップを決めると、稲垣愛コーチが「流れを変えられる選手」と期待を寄せるNo.5大久保結奈が3Pシュートを決めて2点差に。さらに好守からNo.8太田が速攻を決めて同点となる。そして試合終了間際にNo.6伊藤千寛がリバウンドからシュート。これがブザービーターとなって勝利をもぎ取った。多くの選手が稲垣コーチの指導を中学から受けているとあって結束力も強い。劇的勝利で勢いに乗っているだけに、準々決勝でどんな戦いを見せるか興味深い。 続いて行われる男子ベスト8の戦い。女子同様に、どの試合も注目だが、地元・福岡第一(福岡②)と藤枝明誠(静岡)による強豪対決は特に楽しみな対戦になりそうだ。 昨年のウインターカップでは福岡大附大濠(福岡①)との“福岡対決”を制して劇的優勝を果たした福岡第一。優勝メンバーの多くは卒業となったものの、エースのNo.77八田滉仁、得点源として期待されるNo.10宇田ザイオン、インサイドの要となるNo.51サー・シェッハという3年生、昨年から出場機会を得ていた双子No.33宮本聡&No.35宮本耀、チーム最長身205cmのNo.34シー・ムサという2年生と貴重な経験をしたメンバーが主力として残っている。今大会では初戦となる2回戦では文星芸術大附(栃木)に100-50、3回戦では駒澤大附苫小牧(北海道①)に91-49で勝利。各選手がしっかり結果を残し、攻防ともにいい内容だけに、準々決勝も自信を持って臨むことができるはずだ。 対する藤枝明誠も下級生がカギを握るチームである。前十字じん帯断裂から復活した司令塔のNo.32野田凌吾、1年時から大黒柱を務めるNo.99ボヌロードプリンス・チノンソ(東海大会で負傷。心配されたが今大会は2回戦から出場中)という2人の3年生もスタメンだが、それ以外の主力のほとんどは控えも含めて1、2年生。しかしながら、爆発力がある2年生のNo.19野津洸創、1年生で200cmとサイズのあるNo.44アメー エマニュエル チネメルン、3Pシュートを武器とするNo.13渡邊聖など楽しみな選手も多い。 金本鷹コーチは「去年までと違い、10人以上の選手を使いながら戦えるチーム。一人一人の良さを活かしてこちらがどう調理していくか、責任重大だと感じています」と総力戦で戦っていくことになると語っている。プレイタイムを得た選手がいかにパフォーマンスを発揮できるか? それが準々決勝のポイントとなりそうだ。 どこが準決勝に勝ち上がるのか? 本日の試合予定は以下のとおりである。 【北部九州インターハイ2024】/大会4日目(8/7)試合予定】 <会場>A~D・Mコート/福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)、E・Fコート/福岡市民体育館、G・Hコート/福岡県立スポーツ科学情報センター(アクシオン福岡) 【第1試合10:00~】 [Aコート] 女子・京都精華学園(京都)×聖和学園(宮城) [Cコート] 女子・鵬学園(石川)×昭和学院(千葉) 【第2試合11:40~】 [Aコート] 女子・四日市メリノール学院(三重)×岐阜女(岐阜) [Cコート] 女子・慶誠(熊本) ×東海大付福岡(福岡②) 【第3試合13:20~】 [Aコート] 男子・福岡大附大濠(福岡①)×鳥取城北(鳥取) [Cコート] 男子・開志国際(新潟)×美濃加茂(岐阜) 【第4試合15:00~】 [Aコート] 男子・福岡第一(福岡②)×藤枝明誠(静岡) [Cコート] 男子・東山(京都)×報徳学園(兵庫)