【巨人】本来の姿にないグリフィン 5回3失点降板…3本柱の一角また勝てず 直球威力戻るも勝負どころに課題
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人―オリックス(8日・東京ドーム) 巨人の先発・グリフィンが自身の復帰戦を飾れなかった。初回に1点を先制されると、4回には西川のバントヒットや紅林に死球を与えるなど無死満塁のピンチを背負い、頓宮には右前へ2点適時打を浴びた。5回87球、8安打3失点で降板した。「先発としての仕事をしっかりしたい。長い回を投げて試合をつくる」と意気込んでのマウンドだったが、3月30日以来となる白星をつかめなかった。 右脇腹直筋筋損傷から復帰した4月29日のヤクルト戦(東京D)では4回8失点で黒星を喫した。阿部監督が「見切り発車だった」と左腕を責めず、その後は2軍でじっくりと調整させた。ブルペンでは常にトラックマンの数値とにらめっこ。フォークの落ち方や、理想の回転数を追い求め、5月29日のイースタン、ヤクルト戦(G球場)で6回4安打1失点、9奪三振と結果を残した。「リズム良く投げられたし、自信を持って振り返られるような内容です」と状態を整えていた。 開幕ローテーション入りし、戸郷、山崎伊との3本柱として期待された左腕だが、ここまでは期待を裏切っている。直球の威力は戻りつつあるだけに、勝負所での制球力や変化球の精度、キレを本来のものに近づけていく必要がある。
報知新聞社