スケボー堀米、車いすテニス界のレジェンドとの交流に刺激
2021年東京五輪スケートボード男子ストリート金メダルの堀米雄斗さんが、10月28日に東京都内で行われたイベント「NEC + CHALLENGE PROJECT」で、車いすテニス界の”レジェンド”国枝慎吾さんと一緒に体験会をおこなった。堀米さんは国枝さんから誘われ、初めてテニスを体験。突然の誘いだったにも関わらず、堀米さんはラケットを使いこなしてミスせずに球を打ち返すなど、センスの良さを見せ、また、国枝さんとの対談で刺激を受けていた。 堀米さんは前週10月22日にも同イベントにスポーツクライミングの野中生萌さんと登場し、大学生を相手に”特別講義”やスケートボードの体験イベントを行っていた。
■4大大会で計50回優勝、パラリンピック金メダル4個の国枝さんとの対談
国枝さんといえば、車いすテニス界で数々の栄光を築いた名選手。その獲得タイトル数は驚異的だ。テニス4大大会のシングルス・ダブルスでは計50回の優勝、パラリンピックではシングルスで3個、ダブルスで1個の計4個の金メダルを獲得している。2023年1月に、世界ランキング1位のまま引退した。 2人は昨年の同イベントでも共演していて、この日が2回目の共演となった。今回のイベントは、第1部に2人の対談と車いすテニスの体験会、第2部にスケートボードの体験会が行われた。会場が第1部と第2部では異なったが、それぞれ多くの参加者や見学者が集まった。 まず、このイベントのテーマである「新しい夢の作り方とチャレンジすることの重要性」について、対談が行われた。司会者からチャレンジできる社会にするには何が必要か問われると、国枝さんは「以前に比べて日本も変わってきている」と話した。 「1990年代は、街で車いすの人になかなか出会わなかったが、海外だとショッピングモールをはじめ、至るところで見かけた。なんで日本ではこんなに(車いすの人が外に)出ないのかなと思った。ただ、2000年代に入ってから、車いすの人を街でも見かけるようになった。それはインフラとか人々のマインドが変わったからかもしれない。ポジティブな方向にいっている。やりたいことにチャレンジする権利というのは誰もが持っているので、そういうことは大切にしてほしい。そういう社会になってほしい」