老後の生活に不安しかありません。定年後も働こうと考えていますが、今の会社に再就職するか別のところで働くのとではどちらがいいですか?
定年退職後も働く意思がある場合、選択肢に挙がるのが再雇用か別の企業で働く再就職でしょう。人生の大きな転換期となるため、どちらを選択すべきか迷う方も多いと思います。 そこで本記事では再雇用と再就職のメリットなどを踏まえながら、どちらを選択すべきか解説します。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
再雇用と再就職の違い
再雇用とは、企業の再雇用制度を利用して定年後も同じ会社で働くことを指します。雇用先はこれまでと同じ企業だけでなく、子会社やグループ会社などの選択肢もあるでしょう。 また再雇用制度とは、継続雇用制度の一つです。継続意思のある従業員が一度退職した後、新たな雇用形態などで雇用契約を結び直します。 再雇用は必ず行われるわけではなく、実施されるかは従業員の希望次第です。面談等を経て、両者の合意の下で定年退職後に新たな条件で雇用されます。 一方再就職とは、定年退職後に別の企業に改めて就職することです。求人内容などに違いはありますが、転職に近いといえます。
定年後の再雇用のメリットとデメリット
定年後の再雇用のメリットは、以下の通りです。 ・これまでと変わらない職場環境で仕事できる ・新たに人間関係を構築する必要がない ・仕事内容が変わらないケースが多く、変わったとしても大きな変化は生まれにくいので働きやすい ・職探しをする必要がない ・仕事の空白期間や無給期間がない 新たな職探しをする必要がなく、面談や交渉さえうまくいけば定年退職後もスムーズに仕事できる点が再雇用のメリットです。一から人間関係の構築や仕事を覚える必要もないため、精神的な負担も少ないでしょう。 一方再雇用のデメリットは、以下の通りです。 ・再雇用に伴って雇用形態が変更される場合が多く、役職や肩書が変わる ・これまでと比べて、基本的に給与が低下する ・仕事へのやりがいや熱意が喪失しやすい ・再雇用は基本的に65歳までのため、65歳以降も働く場合は別の仕事を探す必要がある 根本的な周囲の環境は変わりませんが、契約内容や役職の変更によって多少は変化が生まれるでしょう。また仕事内容も変わる場合があるため、周囲への気まずさや熱意の喪失を感じるケースもあるかもしれません。