センバツ 明豊 手作りおにぎりで力蓄え 保護者差し入れ、最終調整に励む /大分
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する明豊の保護者は週に2日ほど、別府市実相寺の野球部グラウンドで、手作りおにぎりを差し入れている。選手たちは練習の合間に食べ、心身ともに力を蓄えてセンバツに向けた最終調整に励んでいる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 8日午後5時ごろ、2箱にぎっしりと詰められたおにぎりが、保護者の車でグラウンドに到着した。鶏の唐揚げが入った、ゆかりとごま塩のおにぎり。選手たちは保護者の前に一列に並び、握りこぶし大のおにぎり二つずつを「ありがとうございます」と一礼して受け取り、笑顔でほおばっていた。 差し入れは、県内在住の母親4人で作る保護者会「婦人部」を中心に毎週実施している。使う米や具材は全て保護者からの寄付で、毎回炊く米の量は6~7升。部員58人と指導者が二つずつ食べられるよう、選手が暮らす学校内の寮で約130個作っているという。 婦人部の芦刈なお子さんは「子供たちが野球に打ち込めるようにするのが親の役割なので、保護者でできることをしたい」と話した。【神山恵】