【金鯱賞】高杉 デビュー2週目いきなり重賞初挑戦!ワイドエンペラーと道ひらく「感謝しかありません」
「金鯱賞・G2」(10日、中京) 2日にデビューしたばかりのルーキー・高杉吏麒騎手(18)=栗東・藤岡=が同期一番乗りで重賞騎乗のチャンスを得た。師匠である藤岡師の管理馬ワイドエンペラーで春の中京開幕を告げる伝統の一戦に臨む。デビュー2週目で迎える大舞台に向け、意気込みを語った。 まだ見ぬ景色に目を輝かせる。ルーキーの高杉が金鯱賞でワイドエンペラーとのタッグを組む。デビュー2週目で早くも巡ってきた重賞初騎乗を前に、「早過ぎて…。乗せていただけるとは思っていませんでした。藤岡先生、オーナーさんには感謝しかありません」と胸を高鳴らせている。 先週のデビューウイークは土日とも小倉。4鞍に騎乗して、土曜2Rの2着が最高着順だった。「最初のレースは緊張して普通に乗れませんでした」と振り返る。「自分の精神状態ですね。冷静に騎乗できるように慣れていければ」と、ハートを鍛えてトップへの道を切り開く構えだ。 ワイドエンペラーを管理するのは、師匠でもある藤岡師。「作戦は決まっていますからね」とニヤリ。「(高杉は)もう少し精神的に成長してほしいけど、真面目だし、技術もだいぶ上がっています」と期待を寄せる。 「せっかくチャンスを頂いたので無駄にせず、しっかりといろいろ吸収できるように。普通のレースとは違うと思うので、学べればと思います」と、未来ある18歳は意欲的に話す。高い向上心を胸に、初めての大舞台でいきなりのVを狙う。(デイリースポーツ・山本裕貴)