電気通すと融雪できるコンクリ 北海道・苫小牧の企業、札幌の大通公園で実証実験
コンクリート製品製造の会沢高圧コンクリート(苫小牧)が、米マサチューセッツ工科大と共同開発する導電性コンクリートを活用し、札幌市中央区の大通公園西3丁目でロードヒーティングの実証実験を始めた。来年中の実用化を目指し、融雪機能や消費電力量などを調べる。 【動画】北海道新幹線札幌延伸工事で超大型クレーンが稼働中 室蘭のDENZAI保有 コンクリートの原料にカーボンブラックと呼ばれる炭素の微粒子を混ぜることで、電気を通す性質を持たせた。電圧をかけると発熱するほか、正極と負極を分けるセパレーターを組み込むと蓄電池にもなる。 18日に始めた実験では発熱する性質を利用。導電性コンクリートを使った縦1メートル、横90センチ、厚さ13センチのパネル5枚に24ボルト、12ボルト、変圧式でそれぞれ電圧をかけ、融雪能力などを検証する。理論上、通常のロードヒーティングに比べてエネルギー消費量を30%以上減らせるという。