引っ越しを考え中ですが、「UR物件」は家賃が安いんですか? 都内の物件は「10万円以上」するようなので、普通の部屋と変わらないように感じます…
賃貸物件の利用を検討している人は、CMでおなじみの「UR物件」が気になる人も多いのではないでしょうか。しかし、実際に「UR物件」の家賃や立地、あるいは一般的な賃貸物件との違いなどを理解している人は少ないでしょう。 本記事では「UR物件」がどういうものなのか、一般的な賃貸物件と家賃を比較しながら、そのメリット・デメリットを解説します。賃貸物件を探している人は、ぜひ参考にしてください。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
UR物件とは
「UR物件」とは、1955年設立の日本住宅公団を前身とする「独立行政法人都市再生機構」が管理・運営する賃貸住宅です。日本住宅公団は戦後の住宅不足解消を目指した公的機関であり、都市再生機構もその性質を受け継ぎながら、賃貸住宅以外に都市再生事業や災害復興支援などにも取り組んでいます。 管理する物件は、団地から比較的新しいタワーマンションまでさまざまですが、物件をリノベーションしたり、リフォームしたりしているのも大きな特徴です。物件数は全国に約70万戸あり、大半が抽選なしの先着順受付先となっています。
UR物件の家賃は安いのか?
公的機関が運営しているため、比較的安いイメージを持つ人が多いUR物件ですが、実際に民間の賃貸物件に比べて家賃は安いのでしょうか。 1つの例として、世田谷区の空き室を調べてみましたが、1LDKはすべて10万円台です。一方、民間の賃貸物件であれば、同じ世田谷区の同じ間取りで、10万円を切るものから20万円を超えるものまで、幅広く数多くの物件があります。 また、ピンポイントで比較するため、あるJR駅周辺の「築20年以内、駅徒歩10分以内、50平方メートル以上、1LDK」で検索してみました。するとUR物件の家賃が10万円後半だったのに対し、民間の賃貸では10万円前半の物件が多く見つかるという結果でした。 同じエリアの物件でもグレードや間取り、立地の微妙な違いなどもあり一概には言えませんが、UR物件は「家賃に大きな魅力がある」とは言えないようです。