臼井麗香の初優勝に刺激を受けた小祝さくら! 5打差大逆転優勝を生んだ"笑顔満開の1週間"を写真で振り返る【画像28点】
優勝できるほどショットは好調だが、昨年までいた専属のスウィングコーチが今はいないという。 「自分で修正とか、コーチがいないのは実際初めてで、今まで教わってきたことを自分で考えながらやっています。今年ショットがすごく安定してはいるんですが、細かいところだったり、欲が出たりするので、アイアンもドライバーも修正点はあると思います。今週は100ヤード以内が上手くいかなくて、改善点です。課題がない時ってなくて、ずっと1年間こうしたいな、という繰り返しで毎日やっています」 黄金世代でいち早く10勝目を挙げた小祝の強さはこの貪欲さにある。
さらに、改善しようという欲はショットばかりではない。パッティングのグリップを改良していたことを6アンダーでトップに立った大会初日に小祝は明かしていた。 「パッティングの状態はすごく良かったです。今週はグリップの持ち方をちょっと変えたんですが、それがしっくりした感じはありました」 大会コースの葛城ゴルフ倶楽部はグリーンが難しいと言われる。 「傾斜が結構しっかりあるので、見た目以上に切れるところもかなりあります。その辺りは注意してプレーしています」 最終日は3パットが2回とパッティングに苦しんだ。 「(3日目からグリップを)改善してプレーできました。パットは距離感の問題だったので、そこを修正しました」 13番ではボギーを打って、ギアを入れた。 「13番のボギーはショックが大きくて、ティーショットをミスしてしまってそこからボギーになってしまいました。意外というか、そこから気合を入れなおすことができました」 気持ちを切り替えられるメンタルの強さも際立った。
今シーズンは幸先良く1勝目を挙げ、ツアー通算10勝目を挙げた。 「まだ5試合目で今季1勝目をまず挙げられたので、2~3試合目でおしいところもありましたけど、しっかりそこから4試合目で優勝できたっていうのは、いいプレーができたからだと思います。 ここからもっともっと修正、こうしたいなというのがあるので、そこに向けてやっていきたいなと思います」 節目の10勝目、プロになる前に10勝を挙げるイメージはあったかと聞かれると……。 「1勝も出来るイメージもなかったんですけどここまで2桁優勝することが出来て、プロになってから月日が早かったです。 今思うともう中堅とか言われたり、もう半分くらいの年齢に来たので、そこでの10勝は、予想をはるかに超えました」 "26歳"でベテランプレーヤー、今年はプレーヤーズ委員長という大役を務める。 「改善していきたいなと思っていることがあったり、もっと選手がやりやすいこととか、選手の意見を取り入れて 話しあって改善して行けたらなと思っています。まだ1年目で分からないことだらけなので、変えていけるか分からない部分もあるけど、これから変えていきたいです」 年間女王についは? 「まだ5試合目で、何年か前に前半で2勝していい流れできて賞金女王を目指していたんですけど、苦戦してしまって。 今年はあまりそこは意識せず、まずは自分の調子やゴルフに向き合って着実にやっていきたいなという感じです」 まだ絶好調とはいえない山下美夢有ほか、年下のライバルたちは多い。 それでも3月の小祝の活躍を見る限り、小祝の今季2勝目はそう遠くなさそうだ。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa
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