もし与党過半数割れなら連立再編か石破退陣か。天下分け目の決戦は間もなく始まる
玉木雄一郎首相の可能性も
与党過半数割れでもう一つ起きる問題が「連立再編」だ。233の過半数だけでは国会運営はできない。できれば261の絶対安定多数、少なくとも244の安定多数はないと予算以外の法案を通すのは大変になる。 だからたとえ与党で過半数ギリギリ取っても、少なくともあと10議席以上は政権運営にとっては必要なので野党のどこかに入ってもらう必要がある。 そこで今、自民党内で話題になっているのが国民民主党だ。公示前の7議席から倍増どころか3倍増で20議席に乗せるのではないかという予測もある。規模の大きい立憲民主党や日本維新の会に比べて連立に参加してもらうには 「手頃なサイズ感」なのだ。 玉木雄一郎代表は連立入りを毎日のように聞かれ「絶対ない」と答えているが、選挙戦の最中に「連立する」と言う野党党首はいない。ただし玉木氏は連立入りするなら首班を取らなければダメだ。玉木首相ということだ。 1998年に橋本首相が退陣した時はメディアの出口調査の結果が出回り始めた昼過ぎに、幹事長代理だった野中広務氏が竹下登氏と接触するなど怪しい動きをし、永田町では早い時点で「橋龍おろしか」との見方が広がったことを覚えている。 10月27日の開票日も出口調査の結果、与党過半数割れがわかれば、午後には政局が動き出すことになるだろう。
平井文夫