【ホープフルS】サンデーレーシング吉田俊介代表「斎藤厩舎と北村君で挑戦していけるのもうれしい」
[GⅠホープフルステークス=2024年12月28日(土曜)2歳、中山競馬場・芝内2000メートル] 今年最後のJRA・GⅠホープフルSを制したのは1番人気のクロワデュノール(牡・斉藤崇)。オーナーの(有)サンデーレーシングにとっては先週の有馬記念(レガレイラ)に続く、今年6度目のGⅠ制覇となった。サンデーレーシングの吉田俊介代表は「厳しい展開というか…。ペースが落ち着いているときも、マジックサンズと折り合いを欠いているところで一緒になってしまって、そうこうしているうちにまくってこられて、集中力を欠いても不思議ではない展開。よく頑張ってくれたと思います」と激しい流れを乗り切った愛馬に最敬礼。 前走時は必ずしも順調ではなかったことを陣営が明言していた。その点については「(ノーザンファーム)しがらきで少し休まないといけない時期が1週間ほどあったようで、そのときに少し緩んでしまって、前走はそれを取り戻しきれない中でも勝ってくれました。今回ははるかにいい状態で競馬に向けて仕上げてくれた」と回顧。デキの良さに目を細めた。 昨年のレガレイラに続くホープフルS連覇であり、先週の有馬記念を制したレガレイラに続くGⅠ連勝。「結果的にそうですね。キタサンブラックは種付け頭数が少ない世代だけど、このレースに何頭も出しているように、改めてすごい種牡馬だなと思います。お母さんは高齢で活躍馬を出してくれた上、何頭も産んでくれたいいお母さん。高齢になってからの産駒でこんな馬を出してくれたこともすごいと思います」と19歳時の出産だった母ライジングクロスをたたえた。 来年のローテーションについては「どうなんでしょうかね。まだ全然話していないけど、皐月賞直行でもいいですし、状態によってはどこか使うでしょうし、皐月賞、ダービーと狙っていくことになると思います。一旦は放牧に出すので、また相談したいと思います」と始動については明言を避けたものの、クラシックに照準に絞る。 今回は有馬記念や宝塚記念を制したクロノジェネシスと同じチームでの勝利。「クロノジェネシスのときと同じ斎藤(崇史)厩舎と北村(友一)君で大きいレースを挑戦していけるのも、またうれしいです」と吉田代表は穏やかに笑みを浮かべていた。
東スポ競馬編集部