大阪・関西万博や五輪など町工場の技術で下支え 「テクノメッセ東大阪」開催
モノづくりが盛んな大阪府東大阪市を拠点に開発された製品や最新の技術を披露する産業展「テクノメッセ東大阪」(東大阪商工会議所産業展実行委員会主催)が6~7日、大阪市中央区のマイドームおおさかで開かれた。37回目となる今年は過去最多の101の企業や団体が出展。主催者側では、町工場の技術力が日本経済を下支えしているとの考えのもと、中小企業の商機拡大を支援した。 会場では、重さ約100キロの積み荷を無人で搬送できるロボットの走行を実演。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)技術を活用した体験コーナーも充実しており、参加者らは落下や爆発といった製造現場での事故を疑似的に体験していた。 2025年大阪・関西万博に出展を予定する地元企業の製品や、今年夏に開催されたパリ五輪でアスリートらを支えた製品なども展示した。 開会式で、同会議所の濵谷和也会頭(電業社長)は「東大阪のモノづくりのリアリティーを感じていただき、コスト高や円安で収益確保が厳しい中小企業の稼ぐ力の強化を後押ししたい」と語った。