横田めぐみさんの帰国を願い歌声響く 母校・新潟小で音楽集会、11月15日で拉致47年
横田めぐみさん(60)が13歳で北朝鮮に拉致されてからちょうど47年となった15日、母校の新潟市立新潟小で全校児童が参加して、帰国を願う音楽集会が開かれた。めぐみさんの母、早紀江さん(88)は川崎市の自宅から電話で参加し、「長い年月にわたって応援していただき、心から感謝している。石破(茂)首相は拉致被害者を取り戻すため、全身全霊を打ち込んでほしい」と訴えた。 【写真】昭和49年、家族旅行で記念撮影した横田めぐみさんと双子の弟、拓也さん、哲也さん 体育館で行われた集会には、約450人の児童が参加。めぐみさんとの再会を実現するため活動している「同級生の会」代表の池田正樹さん(60)が、めぐみさんが昭和52年11月15日に拉致されてからこれまでの動きをスライドと映像を交えた紹介した。 その後、めぐみさんの同級生でバイオリニストの吉田直矢さん(60)らの演奏で、児童らが「翼をください」を合唱。同校の卒業生でめぐみさんが通った市立寄居中の2年生、樋口菜那さん(14)が、拉致被害者家族の思いを歌を通じて伝えたいと作詞作曲したピアノ弾き語り曲「会いたい」を披露した。 児童を代表して6年の長橋明里(あかり)さん(11)は「お父さんとお母さんが大切にしている、めぐみさんの思い出が詰まったアルバムの続きを、一日も早く取り戻さなくてはいけない」とメッセージを朗読。6年の山崎光さん(12)も「めぐみさんの後輩として、拉致被害がどんなにひどいものか、みんなに知ってもらいたい」と訴えた。 池田さんは「47年たっても取り戻せないことに、胸を締め付けられる思いだ」と嘆いた。 集会は平成25年以降、めぐみさんが拉致された11月15日前後に開かれている。